大分県「梅園の里天文台 天球館」にモバイルプラネタリウム導入

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大分県国東市の「梅園の里天文台 天球館」にモバイルプラネタリウムが新しく導入されました。

【2025年5月8日 アストロアーツ】

NPO法人 大分宇宙科学協会ではこのたび、大分県国東市の公開天文台「梅園の里天文台 天球館」に、エアドームを活用したモバイルプラネタリウムを導入しました。直径7mのエアドーム内に、4Kプロジェクターを使用してアストロアーツ製デジタルプラネタリウムソフトウェア「ステラドームプロ」による星空や映像を投影します。

投影の様子
投影の様子

天球館は、江戸時代の哲学者・三浦梅園が過ごした地に設けられた宿泊施設「梅園の里」に隣接しており、その名は梅園自作の天球儀(国指定重要文化財)にちなんで名付けられました。県内最大級の口径65cmのカセグレン式反射望遠鏡を備えており、昼間の太陽観察や夜間の星空観察が可能です。

カセグレン式反射望遠鏡
カセグレン式反射望遠鏡

観望会のほかにも、天体撮影会や工作教室などが定期的に開催されており、宇宙食や天文グッズの販売も行っています。また、「梅園の里」にはレストランや大浴場、キャンプ場なども整っており、自然と宇宙を一度に体験できるスポットとなっています。

今回のモバイルプラネタリウム導入により、今秋ごろからは県内の学校を対象に、出張による星空の投影を実施していく予定です。近年では、学童の集団移動に手間がかかることもあり、学校側にとってはありがたい取り組みといえるでしょう。また、県内からの要望に応じて、学校以外の出張投影にも柔軟に対応していくとのことです。

三浦梅園から受け継がれた宇宙へのまなざしは、天球館によって今も息づいています。大分空港から車で約30分というアクセスの良さも魅力です。大分を訪れた際には、ぜひ「梅園の里天文台 天球館」にも足をお運びください。

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