【レポート】天文講習会「天体写真画像処理講座 全3回」の第1回目を開催
【2016年9月28日 アストロアーツ】
アストロアーツと池袋コミュニティ・カレッジが共同で行っている「アストロアーツ天文講習会」が9月24日(土)に開催されました。今回は古庄歩さんによる「天体写真画像処理講座」の全3回の第1回目です。
昨年から開催している天文講習会で最も受講数の多いのが「天体画像処理」に関する講座でした。正しい画像処理方法がわからず「ステライメージ」もうまく使いこなせないという方も少なくありません。そうした方たちを対象に、昨年は画像処理講座を前後2回に分けて開催しましたが、時間が足りず解説できないパートもあったため、今秋は「天体写真画像処理講座」として全3回で開催することにしました。
第1回目の講座は、天体画像処理の基礎理論の解説です。まずはデジタルカメラのRAW画像の特徴を解説、階調とヒストグラムではヒストグラムの読み取り方、レベル調整、デジタル現像、トーンカーブとは何かを説明しました。そしてノイズの種類、ダーク画像の撮影条件やダーク減算、フラットデータの撮影とそれを使った補正方法についても理解を深めました。
受講終了後のアンケートを確認してみると、受講者の全員が「ステライメージ7」を使っており、それぞれ画像処理は難しいと感じているようです。また画像処理だけでなく撮影方法の解説、フォトコンに入選するコツなどの講座も希望されているようでした。
次回の講座では実際にステライメージを使った処理を紹介する予定です。
次回の天文講習会は10月22日(土)に「天体写真画像処理講座(全3回)第2回 ステライメージを使った基本処理」を行います。
「天体写真画像処理講座(全3回)第2回 ステライメージを使った基本処理」
- 日時:
- 10月22日(土) 13時30分~15時30分
- 場所:
- 池袋コミュニティ・カレッジ
- 講師:
- 古庄 歩(天文ライター、天体写真コンサルタント)
- 講習内容:
- 天体写真に必須の画像処理について、3回に分けて解説します。第2回目は、ステライメージを使った基本処理を紹介します。キャリブレーション、ヒストグラムの操作、カラーバランス調整、マスク処理など、さらにスターシャープ、バックグランドスムース、ワークフローなどステライメージの独自機能も解説する予定です。
※全3回の講座ですが2回目だけ、2回目と3回目だけの受講も可能です
現在、申し込みを受け付け中です。詳しくは「アストロアーツ 天文講習会」のページをご覧ください。多くの方のご参加をお待ちしております。
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