16光年先の系外惑星の存在をシミュレーションで推測

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地球から16光年先にある「グリーゼ832」の周りに、すでに知られている2個の系外惑星に加えてもう1つ、地球のような惑星が存在している可能性がシミュレーションから示唆された。

【2016年4月20日 Phys.Org

つる座の9等星「グリーゼ832」は、質量と半径がともに太陽の半分以下しかない赤色矮星だ。地球からわずか16光年と近距離にあるこの星の周りには、2つの系外惑星が見つかっている。

一方のグリーゼ832bは、質量が木星の0.64倍で中心星から3.53天文単位(約5.3億km、太陽系では火星と木星の間)離れたところにある巨大ガス惑星だ。もう一方のグリーゼ832cは質量が地球の5倍程度のスーパーアース(大きな地球型惑星)とみられており、中心星に非常に近い約0.16天文単位(約2400万km、太陽系では水星よりさらに内側)のところを公転している。

スーパーアース「グリーゼ832c」の想像図
[スーパーアース「グリーゼ832c」の想像図(提供:PHL @ UPR Arecibo, NASA Hubble, Stellarium.)

米・テキサス大学アーリントン校のSuman Satyalさんたちの研究チームは、グリーゼ832系のデータ分析と多くの数値シミュレーションから、2つの惑星の間に新たな系外惑星が存在している可能性を調べた。そして、運動の特徴や安定性を考慮したところ、中心星から0.25~2.0天文単位の距離にもう1つの系外惑星がありうることを示した。質量の見積もりは地球と同等から15倍ほどと幅がある。

グリーゼ832に3つ目の系外惑星が存在することを実際に確かめるには、従来と同様に視線速度観測(惑星の重力による星の運動)やトランジット観測(星の手前を惑星が横切ることによる星の光度変化)に頼らなければならない。研究チームが目指しているのは、グリーゼ832系のどこに何を探せばよいかという情報を観測者に提供することである。

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