ニューホライズンズ、次の目標はカイパーベルト天体2014 MU69

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探査機「ニューホライズンズ」の次の探査目標天体として、冥王星よりさらに約16億km外側を公転しているカイパーベルト天体「2014 MU69」が選ばれる見通しとなった。

【2015年9月1日 NASA

7月14日に冥王星をフライバイした「ニューホライズンズ」は当初から、冥王星系だけでなく他のカイパーベルト天体も探査するように計画された探査機だ。追加の目標を接近通過(フライバイ)するための燃料も残っており、電力系統もあと数年は稼働できるよう設計されている。

新たな目標として選ばれたカイパーベルト天体2014 MU69は、2014年にハッブル宇宙望遠鏡で発見された天体である。大きさは約45kmと見積もられており、典型的な彗星より10倍以上大きく1000倍以上重い。一方で冥王星と比べると0.5~1%の大きさ(質量は1万分の1)しかなく、冥王星などを作る元となった天体と考えられる。

カイパーベルト天体をフライバイするニューホライズンズの想像図
カイパーベルト天体をフライバイするニューホライズンズの想像図(提供:NASA/JHUAPL/SwRI/Alex Parker)

「冥王星探査でわかったように、地球からの観測では決して得られない多くの情報がフライバイ探査で得られます。ニューホライズンズが取得する詳細な画像やデータによって、カイパーベルトとそこに存在する天体に関する理解に大変革がもたらされるでしょう」(ニューホライズンズチーム John Spencerさん)。

地球から49億kmの距離を飛行中のニューホライズンズの状態は良好で、冥王星系に関する膨大な画像やデータの送信を始めたばかりだ。予算が無事に通れば、来年には2014 MU69が正式なターゲットとして承認されるが、それに先駆けて今年の10月後半と11月初旬には軌道修正が行われる。2014 MU69への到着は2019年1月1日の予定だ。

ニューホライズンズの航跡と冥王星、カイパーベルト天体2014 MU69の軌道
ニューホライズンズの航跡と冥王星、カイパーベルト天体2014 MU69の軌道。クリックで拡大(「ステラナビゲータ」で星図作成)

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