最接近まであと半年 「ニューホライズンズ」がとらえた冥王星

このエントリーをはてなブックマークに追加
今年7月に史上初の冥王星探査を行う「ニューホライズンズ」から、冥王星とその衛星カロンの最新画像が届いた。発見から85年、その姿がじょじょに明らかにされる。

【2015年2月5日 NASANew Horizons

ニューホライズンズがとらえた冥王星とその衛星カロン
1月25日にニューホライズンズがとらえた冥王星(中央)とその衛星カロン(提供:NASA/JHU APL/SwRI)

2006年に打ち上げられたNASAの探査機「ニューホライズンズ」が、目標天体である冥王星を今年初めて撮影した。1月下旬におよそ2億km離れた距離からとらえられた冥王星(直径約2300km)と衛星カロンは、「ただの点」からじょじょにその姿形を大きく見せはじめている。

こうした画像は、目標天体までの距離の正確な計測や、探査機の軌道修正に利用される。探査機は時速約5万kmで冥王星に近づいており、7月14日の最接近通過に向けて最初の軌道修正が3月に予定されている。

探査機には、冥王星の発見者で今年2月4日に生誕109年を迎えた天文学者クライド・トンボーの遺灰も収められている。娘のアネットさんは、「自分が発見した惑星(原文ママ)やその衛星を目の当りにしたら、父はきっと驚き感激したでしょうね。(ニューホライズンズによる探査を)特別な思いで迎えることになっていたに違いありません」と史上初の冥王星探査への感慨を語っている。


探査機の位置と航路

天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」では、冥王星などの準惑星や「ニューホライズンズ」など主な探査機の位置や航路を表示することができます。

「ステラナビゲータ」での表示

関連記事