AstroArts Topics

アテルイII

三つ子の赤ちゃん星にガスを届ける渦状腕

2023/08/08
アルマ望遠鏡の電波観測と天文学専用コンピューターの数値シミュレーションを組み合わせた研究から、複数の原始星にガスを送り届ける腕構造が生じる様子が初めて明らかになった。

小惑星の雪崩がコマの形を作る

2022/11/30
岩塊が寄せ集まってできた小惑星は、自転が速くなると全球で雪崩のように表面が崩れ、赤道が膨らんだコマ型になり、さらに衛星も形成しうることが、数値シミュレーションで判明した。

貴金属に富んだ星が明かす、天の川銀河の形成史

2022/11/21
鉄より重い元素を豊富に含む星の大半は100億年以上前、小さな銀河の中で誕生し、後から天の川銀河に取り込まれたことが、シミュレーションによってわかった。

星形成の運命を決めた天の川銀河の棒構造

2022/09/16
天の川銀河に棒状構造ができることで、星形成が進む領域と止まる領域が生じることがシミュレーションで明らかになった。天の川銀河の歴史を解明する新たな成果だ。

AIとスーパーコンピューターで広大な銀河地図を解読

2022/07/26
スーパーコンピューターで何百万回も実施する模擬宇宙のシミュレーションの大半をAIによる機械学習で肩代わりすることで、現実の銀河分布と合う宇宙論パラメータが精度良く求められた。

移動する惑星が原始惑星系円盤にリングを作る可能性

2021/11/18
多くの原始惑星系円盤に見られるリング状構造は、円盤内で生まれた惑星によって作られると考えられてきたが、さらにその惑星の軌道が内側へと移動することで円盤を刻んでいる可能性が示された。

宇宙の歴史を再現する世界最大規模のシミュレーション

2021/09/17
国立天文台のスパコン「アテルイII」を使い、銀河や銀河団ができる様子を再現した世界最大規模の巨大シミュレーションが行われた。

重元素が存在する環境における大質量星の形成メカニズム

2020/06/04
従来の考えでは、ガス雲が集まって超大質量ブラックホールの種となる大質量星を作れるのは宇宙誕生直後に限られていたが、国立天文台のスーパーコンピュータ「アテルイII」を用いたシミュレーションにより、時間が経過して重元素がばらまかれた後でも大質量星が形成されうることが示された。

新天文学専用スーパーコンピューター「アテルイII」運用開始

2018/06/06
国立天文台天文シミュレーションプロジェクトが新型の天文学専用スーパーコンピューター「アテルイII」の本格運用を6月1日から開始した。