ドーン、軌道変更を延期
【2015年7月8日 NASA】
6月30日、準惑星ケレスを周回探査中の「ドーン」が高度4400kmの軌道からさらに低軌道へとらせん状に高度を下げ始めた際に、ソフトウェアが異常を検出したためセーフモードへと移行した。
ケレス到着時のドーンの想像図(提供:NASA)
その後、7月1日と2日に地上から探査機を通常稼動に戻すための設定変更が行われ、ドーンは通常の運用モードに戻り安定して正常稼動している。姿勢制御システムの異常だったとみられており、原因究明が完了し飛行計画が更新されるまでは現在の軌道に留まる。
ドーンのイオン推進システムの汎用性が高く、ケレス探査計画に厳しい制約がないため、軌道変更はいつでも可能で、得られる成果などに大きな影響はないとのことだ。
〈参照〉
〈関連リンク〉
- NASA: http://www.jpl.nasa.gov/
- アストロアーツ 現象ガイド: 2015年7月27日 準惑星ケレスがいて座で衝
〈関連ニュース〉
- 2015/05/15 - 探査機撮影の動画公開 準惑星ケレスの周回飛行
- 2015/05/29 - ますます鮮明に!氷か塩か、ケレスで輝く謎の光点
- 2015/05/12 - ケレスの明るい光点は氷?
- 2015/04/15 - ケレス表面の多様性が明らかに
- 2015/03/09 - 探査機「ドーン」、準惑星ケレスに到着
- 2015/03/03 - 準惑星ケレスの表面に謎の光