2026年4月 マップス彗星が0等前後

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2026年3月末から4月初めごろ、マップス彗星(C/2026 A1)が夕方の西の超低空に0等前後で見えるかもしれない。

星図

3月末から4月初めごろ、マップス彗星(C/2026 A1; MAPS)が0等級前後まで明るくなるかもしれない。

3月31日には約2等級の見込みで、夕方の西の超低空に見える。翌4月1日には1等級、2日になるとマイナス1等級と急激に明るくなる可能性がある。

予測どおりに彗星が明るくなったとしても、日の入り時の高度は5度未満、日の入り30分後には3度未満ときわめて低く、観察はひじょうに難しい。星空ナビステラナビゲータなどで位置をよく確かめて、見晴らしの良い場所で探そう。金星も位置の見当をつける目印になる。太陽に近いので観察や撮影にはじゅうぶん注意すること。飛行機などとの見間違いにも気を付けたい。

夕方の方位と高度
(上)日の入り時の彗星の方位と高度(場所の設定は東京)、(下)日の入り30分後の方位と高度。日付横の括弧内は予想等級。星図はステラナビゲータで作成。画像クリックで表示拡大
予想等級はCOBSのデータなどに基づいて計算したものです(最終更新日:3月18日)

4月4日の近日点通過(太陽最接近)の前後は、太陽観測衛星「SOHO」のLASCO C3カメラの視野内に見えそうだ。

SOHO LASCO C3カメラのシミュレーション
SOHOのLASCO C3カメラの視野のシミュレーション。4月3日3時ごろから入ってくる。4日12時ごろ~5日12時ごろは、より画角が狭いLASCO C2カメラでも見えるかもしれない

この近日点通過時に、マップス彗星は崩壊してしまう可能性が高いとみられているが、無事に残った場合には5日の夕方から再び夕空に見えるかもしれない。急速に減光していくものの、7日ごろまではマイナス等級、12日で5等級程度と予測される。ただし近日点通過前と同様、ひじょうに低い。また、彗星の本体が崩壊してしまった場合でも、尾だけが見える可能性もある(これも飛行機雲などとの誤認に注意)。


マップス彗星は2026年1月に、地球近傍天体を捜索するマップス(MAPS)プロジェクトで発見された彗星。太陽に至近距離まで近づく「サングレーザー」と呼ばれるタイプの彗星で、とくにそのなかでも「クロイツ群」に属する。クロイツ群の彗星には「池谷・関彗星(C/1965 S1)」や「ラブジョイ彗星(C/2011 W3)」など大彗星になったものもあり、今回のマップス彗星も期待を込めて注目されている。

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