20日夜にヨーロッパ北海で皆既日食 ネット中継も

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日本時間20日夜、大西洋から北極海にかけて皆既日食が、北アフリカからヨーロッパ全域で部分日食が起こる。

【2015年3月20日 NASASlooh3月23日更新 

3月20日の夕方(日本時間。以下同)、大西洋から北極海にかけて皆既日食が、北アフリカからヨーロッパ全域で部分日食が見られる。

20日の日食が見られる地域
20日の日食が見られる地域(日食シミュレーションソフト「エクリプスナビゲータ」で表示。以下同)

皆既食は18時すぎからグリーンランド南方の北大西洋上で「皆既食の朝日」として始まり、アイスランドとイギリスの間のフェロー諸島、さらに北上してスバールバル諸島を通過する。スバールバル諸島のスピッツベルゲン島では、19時12分ごろから継続時間2分28秒の皆既食が見られる。皆既食は北極点付近で19時20分ごろに「皆既食の夕日」として終わる。

16時半ごろから21時ごろには、北アフリカからヨーロッパ全土、ロシアなど広い範囲で部分食が見られる。

Slooh Community Observatoryのウェブサイトでは、18時40分ごろに皆既食となるフェロー諸島からのインターネット中継が行われる予定だ。Sky Newsでもイギリスでの日食のようすを伝える。

フェロー諸島で見られる皆既食
フェロー諸島での皆既食のようすをシミュレーション。クリックで拡大

今後日本では、2030年6月1日に北海道で金環日食、2035年9月2日に北陸~北関東を横断する皆既日食が起こる。20年も待てないなら、2016年3月9日にはインドネシア、2017年8月21日(現地時間)にはアメリカ合衆国での皆既日食もある。いずれも比較的行きやすく、特にアメリカは夏休みを利用して訪れるのにうってつけだ。

スバールバル諸島での皆既日食画像 3月23日更新

スバールバル諸島の皆既日食 
スバールバル諸島の皆既日食。クリックで投稿ギャラリーのページへ(撮影:mareeba1114さん)


ステラナビゲータで皆既日食をシミュレーション

「エクリプスナビゲータ」をお持ちでない方でも、「ステラナビゲータ」を使えば簡単に日食のようすをご覧いただけます。「お気に入り」メニューから、過去の多数の日食や今後日本で見られる日食などをシミュレーションできます。

iOS用「iステラ」Android用「スマートステラ」などのモバイル星座早見アプリでも、日食のシミュレーションが可能です。

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