2023年4月20日 部分日食(インド洋~インドネシア~太平洋で金環皆既日食)

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2023年4月20日の13時から15時ごろ、南西諸島、九州南部、四国南部、紀伊半島、伊豆半島、房総半島、小笠原諸島などで部分日食が見られる。インド洋~インドネシア~太平洋では金環皆既日食となる。

星図

4月20日の13時30分ごろから15時30分ごろにかけて、南西諸島、九州南部、四国南部、紀伊半島、伊豆半島、房総半島、小笠原諸島で部分日食が見られる。日本で日食が見られるのは2020年6月21日以来だ。

那覇では13時36分ごろに食が始まり、14時21分ごろに食の最大を迎え、15時6分ごろに終了する。最大食分は0.15(太陽の直径の15%が隠される)と欠け具合は小さい。小笠原では最大食分0.3前後とやや大きくなる一方、鹿児島や潮岬では約0.03と非常に小さい。あまり条件は良くないが、次に日本で見られる日食は2030年6月1日まで起こらないので、今回の現象は貴重なものだ。

日本で日食が見られる場所 日本各地での最大食の様子
日本で日食が見られる範囲と、各地での最大食の様子(最も大きく欠ける時刻と食分(欠け具合を表す数値))。それぞれ画像クリックで表示拡大(「星ナビ」2023年4月号「注目の天文現象(浅田英夫・石田智)」より)

那覇の部分日食の様子(「ステラナビゲータ」で作成、以下同)

なお、この現象はインド洋からインドネシア、太平洋などでは金環皆既日食として見られる。中心食帯の西端(南インド洋)と東端(太平洋)では金環日食、その間のオーストラリア西端や東ティモール、インドネシア(ニューギニア島西部など)では皆既継続時間が最長で1分15秒程度の皆既日食になるというものだ。金環皆既日食は2013年11月3日に大西洋~アフリカで起こって以来となる。

オーストラリア・エクスマウスの皆既日食の様子

月や月の影が地球上を動いていく様子

〈関連リンク〉

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