愛称は「せいめい」、京大3.8m望遠鏡

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岡山県で設置が進められている京都大学の口径3.8m望遠鏡の愛称に、平安時代の陰陽師・天文博士の安倍晴明にちなんだ「せいめい」が公募で選ばれた。

【2018年4月23日 京都大学3.8m望遠鏡

京都大学大学院理学研究科付属天文台では、国立天文台岡山天体物理観測所(岡山県浅口市)の隣接地に京都大学岡山天文台(仮称)のドームを建設し、東アジア最大となる口径3.8mの光学赤外線望遠鏡の設置を進めている。

設置完了に先立ち、広く一般から親しまれる新しい天文台にしたいとの願いから、昨年10月から12月まで望遠鏡の愛称を募集したところ、1000通を超える応募があった。その中から、「せいめい」が望遠鏡の愛称に選ばれた。

「せいめい」の由来の一つは、平安時代の陰陽師・天文博士であった安倍晴明だ。京の都に住んでいた安倍晴明は、岡山天文台の近くにある阿部山でも観測をしたと伝えられていることから、「せいめい」の愛称は京都と岡山の両方にゆかりのある天文研究の大先達にちなんだものといえる。

また、「せいめい」が目指すサイエンスの一つとして系外惑星の探査があるが、これは宇宙における「生命」の研究にもつながるものだ。

「せいめい」は今年8月から本格的な科学観測を開始する予定である。

「せいめい」のイラスト
「せいめい」に愛称が決まった口径3.8m望遠鏡のイラスト(提供:京都大学3.8m望遠鏡ウェブサイト)

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