天狗高原で満天サービス「星ふるヴィレッジTENGU」

このエントリーをはてなブックマークに追加
満天の星を思う存分楽しめる新施設「星ふるヴィレッジTENGU」が7月に高知県中西部・津野町に誕生しました。

【2021年9月13日 星ナビ編集部

レポート:イワシロアヤカ(sorashiro

「星ナビ」2021年9月号「News Watch」より抜粋)

「星ふるヴィレッジTENGU」は1969年に国民宿舎としてスタートした「天狗荘」が前身。地元津野町が運営する長年親しまれた宿舎を全面リニューアルしてオープンしました。プラネタリウムと天文台を併設し、星空を部屋から満喫できる特別な客室も備え、星好きには見逃せない施設へと生まれ変わっています。

星ふるヴィレッジTENGU
部屋の広い窓から星空を眺められる「スタールーム」や天文台、プラネタリウムが天文ファンを迎える

リニューアルで新たに天文台が併設された背景には、五藤光学研究所の創始者、五藤齊三氏の出身地である高知県に天文施設を設置したいと四国カルストが候補地に挙がっていたところに、折しも改修計画を進めていた天狗荘への設置が決まったという経緯があります。星と人の縁がつないだ望遠鏡はもちろん五藤製で、主鏡直径45cmのカセグレン式。ドイツ式赤道義の架台がヴィーン…と動く様子は、何ともカッコいい!早く地元の子どもたちにも見てほしい!と感じました。そして本物の星空だけでなく、プラネタリウムの星空もぜひ体験してください。五藤光学研究所の全天周デジタル映像システム「バーチャリウムX」が導入されたプラネタリウムは光学投影機がなく広々としており、星空への没入感が味わえます。

望遠鏡 プラネタリウム
(1枚目)公開運用に向けて準備中の望遠鏡は、五藤光学研究所製の主鏡直径45cmカセグレン式/(2枚目)高知県で2施設目となるプラネタリウム。ドーム径11.2mで、宿泊客は18時以降の投影を無料で観覧できる。それぞれ画像クリックで表示拡大

星好きにぜひ泊まってほしいのは、30ある客室の中でも特別な、4部屋しかないメゾネットタイプの「スタールーム」。一番の特徴は2階部分の斜めに設置された大きな窓で、ベッドにもなるソファでくつろぎながら窓の向こうの星空を堪能できます。高原で星空を楽しむ際には付き物の寒さや強い風を気にせず、安全・安心な室内から星を眺めることができるのは、家族や小さいお子さんをお連れの星空ファンには嬉しいポイントですね。

どの客室を利用しても、宿泊者向けのプラネタリウムとスターウォッチングは無料で利用できます。また、施設のエントランスはルームキーでの開閉が可能なため、夜間でも好きな時に出入りできます。星に浸れる高知・天狗高原に誕生した「星ふるヴィレッジTENGU」。ぜひ、訪れてみてくださいね。

天狗高原から天の川を望む
石灰岩の露出が見られる天狗高原見晴し台から、四国カルストの上に立ち上がる天の川を望む。「星ふるヴィレッジTENGU」から徒歩15分ほど(提供:津野町)

《星ふるヴィレッジTENGU》

■ 所在地:
  • 高知県高岡郡津野町芳生野乙4921-22
■ アクセス:
  • 高知市・松山市からそれぞれ車で約2時間
■ WEBサイト:
■ TEL:
  • 0889-62-3188

星ナビ2021年9月号

関連記事