火星探査機MROが撮影した火星探査車「キュリオシティ」

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火星探査機「マーズ・リコナサンス・オービター(MRO)」が、岩だらけの山腹を移動中の火星探査車「キュリオシティ」をとらえた画像が公開された。

【2017年6月23日 NASA

火星周回探査機「マーズ・リコナサンス・オービター(MRO)」の高解像度カメラ「HiRISE」は約3か月に1度のペースで探査車「キュリオシティ」の撮影を行い、砂丘の移動や浸食など周囲の環境の変化を観測している。

今回公開された画像は6月5日にMROがキュリオシティから270km離れたところから撮影したもので、岩や砂を背景に、約3m四方のキュリオシティの姿が明るい青い点として見えている。

MROがとらえたキュリオシティ
MROがとらえた「キュリオシティ」(画像中央の青い点)。画像の色は強調されている。クリックで画像拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/Univ. of Arizona)

撮影当時、キュリオシティはシャープ山のふもとにある砂丘と、上のほうにある尾根「Vera Rubin Ridge(ベラ・ルービン・リッジ)」との間を移動中だった。ベラ・ルービン・リッジには周回軌道上からの観測によって赤鉄鉱が見つかっており、キュリオシティはそれを調べる予定だ。

MROは2006年から火星を周回している。またキュリオシティは今年8月で火星着陸5年を迎える。