花山天文台を天文文化の発信地に

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「アマチュア天文学の聖地」と呼ばれる京都大学花山天文台で、将来計画「花山宇宙文化センター」実現のための第一歩としてクラウドファンディングが始まっている。

【2020年8月11日 星ナビ編集部

※星ナビ2020年9月号記事より再編

紹介・写真提供:柴田一成(前京都大学花山天文台台長・同志社大学客員教授)

100年の歴史を持つアマチュア天文学の聖地、京都大学花山(かざん)天文台は、資金難で存続の危機にありましたが、グラミー賞受賞の音楽家・喜多郎さんや英国のロックバンドQueenのギタリスト、ブライアン・メイさんなど、多くの人々の応援を受けて存続・復活の途上にあります(星ナビ2020年7月号で詳しく紹介)。花山天文台を支援するために設立された「花山宇宙文化財団」では、支援のためのクラウドファンディングを実施中です。

寄付のリターンとして、絵本『うちゅうぼん』のほか、ブライアン・メイさん訪問記念の絵葉書やクリアファイル、花山天文台や京都に関係する星や歴史の話をまとめた書籍『星をみつめて』、オンライン講演会の招待チケットなどをお送りします。

本館望遠鏡
花山天文台本館の9mドームには口径45cm屈折望遠鏡があり、この望遠鏡で天体観望会を行っている。クラウドファンディングのリターン品として用意されたクリアファイル(右上)には、ブライアン・メイさんが天文台を訪問した際の写真とサインがプリントされている

『うちゅうぼん』の製作や花山天文台見学会・見学ツアーや観望会開催のための準備は、将来の「花山宇宙文化センター」の出発点となるものです。『うちゅうぼん』によって全国の星好きの子供たちに花山天文台の魅力と最新宇宙のわくわくする話を知ってもらい、将来、毎日子供たちが花山天文台を訪れて宇宙や自然に親しむことができるように、花山天文台の整備をスタートします。

世界中の人々や子供たちが今後末永く(50年~100年!)訪れることのできる「花山宇宙文化センター」を、今後ぜひ花山天文台に作りたいですね。みなさま、ご支援よろしくお願い申し上げます。

花山天文台
花山天文台本館のドームと夕日。左には別館のドームが見える

《花山天文台を支援 クラウドファンディング》

■ 目的:
  • 花山天文台や宇宙の話が満載の大人と子供が一緒に楽しめる絵本『うちゅうぼん』をはじめとするリターンの制作費などにあてます。
  • 花山天文台へより多くのお客様をお迎えする準備金として、花山天文台見学のための展示、案内看板、バス停留所などの整備にあてます。
■ 寄付・詳細:

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