南米皆既からアラビア~グアム金環へ「日食情報センター」報告会

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2019年7月2日(現地時刻)に南米を横断した皆既日食の報告と情報交換、および次の日食への勉強の場として、日食情報センターによる報告会が開催されました。

【2019年10月9日 日食情報センター】

報告:飯塚礼子さん

東京・国立オリンピック記念青少年総合センターにて10月5日(土)に行われた「2019年南米皆既日食報告会」では、まず、大越治氏(日食情報センター)による「概要とまとめ」があり、次に花岡庸一郎先生(国立天文台)から、研究の面から見た注目点について基調講演が行われました。

会場
当日の様子。基調講演と講演のほか9件の発表がありました

ほかには、チリやアルゼンチンなど各地での観測の様子や、撮影時に偏光観測するための道具や自動でフィルターを開閉する装置の開発事例報告などがありました。また、日食だけでなく天文普及全般にわたる講座の発表も行われました。

次回の日食に向け、アストロアーツの上山治貴氏より日食シミュレーションソフト「エクリプスナビゲータ4」による日食自動撮影の実例が紹介され、さらに、2020年東京オリンピックに向けた「金環日食の色違いの五輪マークピンホール」の提案もありました。

上山さん
「エクリプスナビゲータ4」の紹介をするアストロアーツの上山氏

今回の参加者は104名にのぼり、皆さん真剣に発表を聞かれていたようです。次の日食は、今年12月26日にアラビア半島からグアム島にかけての地域で見られる金環日食(日本からは部分日食)となります。

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