2019年5月29日 ケレスがさそり座で衝

このエントリーをはてなブックマークに追加
宵のころ南東の低空に見えているさそり座に位置する準惑星ケレスが、5月29日に衝となる。明るさは約7等級で、双眼鏡や小型の天体望遠鏡で見つけられる。

星図

宵のころ南東の低空に見えているさそり座に位置する準惑星ケレスが、5月29日に衝となる。太陽‐地球‐ケレスがまっすぐに並び、一晩中見える時期だ。

明るさは約7等級で、双眼鏡や小型の天体望遠鏡でも見つけられる。さそり座のアンタレスの真北あたりと見当をつけて、星図を頼りに探してみよう。あまり高くならないので、街明かりの影響をなるべく避けて観察したい。

ケレスは火星軌道と木星軌道の間の「小惑星帯」の中にあり、パラス、ジュノー、ベスタとともに「四大小惑星」と呼ばれる。1801年に発見された小惑星番号1番の天体で、小惑星帯の中では最大の直径約940km(平均)という大きさだ。2006年に冥王星などとともに準惑星に分類された。

ケレスの位置
ケレスの位置。括弧内は等級。星図の星は8等級まで

〈関連リンク〉