「世界の星絶景」シリーズ第5弾の魅力
【2018年10月24日 星ナビ編集部】
「星ナビ」誌上ギャラリー「世界の星絶景」は、2014年11月号から始まりました(2011年11月号で、第0弾ともいえる「世界の星景色」を掲載)。第5弾となる2018年11月号では、6名の作家による世界中の景色と、そこに輝く星々や月、オーロラ、天の川のコラボレーションをお届けしています。
その土地を目指した理由や現地でのさまざまな出会い、撮影ポイントでの思わぬハプニングといったエピソードが、作家の皆さんの言葉で語られています。作品世界をより深く感じられるだけでなく、実際に行ってみようと思ったときの参考にもなる内容です。各作家のテーマと見どころを紹介しましょう。
高砂淳二「水の流れと星の光 -陰の側の地球の半分」
「昼間が“陽の地球”だとすると、夜は“陰の地球”である」と語る高砂さんが、アイスランド、ベネズエラ、パタゴニア、ハワイ、イエローナイフ、ウユニ塩湖でとらえた作品たちです。滝、雲、雪、川、海…さまざまに姿を変える「水」によって、星空の表情も変わっていきます。
小澤太一「サハラのその先へ」
アフリカ大陸北部に広がる世界最大の砂漠・サハラ。10年前に滞在したモロッコのメルズーガを再び訪れた小澤さんが、その年月で変わったもの、変わらないものを星空の下で探します。現地の遊牧民の暮らしに入り込んだような気持ちになれる旅の記録。
齋藤尚敏「星空絶景ルート395」
アメリカ・カリフォルニア州、シエラネバダ山脈の東側に位置するローンパインとモノ湖へ、15年の間に何度も訪れているという齋藤さん。太古の昔から幾万年もかかって自然が作り上げた芸術的な大地の造形を、人工の光がまったくない夜空とともにカメラに収めました。
山野井理「世界一美しい道の星」
「世界の星絶景4(2017年11月号)」で、モノクロ星景写真の可能性を追求した「グレースケールの星」をみせてくれた山野井さん。今回はオーストラリア・ビクトリア州の絶壁海岸グレートオーシャンロードから眺める星空を、色彩豊かに切り取っています。
中西昭雄「皆既月食の旅」
赤い満月が夜空に浮かぶ皆既月食。その本当の美しさを味わうなら星空がきれいな場所へ行くべし、と語る中西さん。2018年1月31日の皆既月食は中国の麗江へ、7月28日の皆既月食はインドのラダックへ赴きました。それぞれの特徴的な風景の上に輝くブラッドムーンをとらえています。
川口雅也「星空を舞う白鳥」
ドイツ・バイエルン州、有名なノイシュヴァンシュタイン城(別名:白鳥城)。おとぎ話に出てくるような優雅な城も、星明かりの下では、建設した国王ルートヴィヒII世の狂気と孤独を思い起こさせるたたずまいです。川口編集人による7年越しのRAW現像というテクニカルな面からも興味深い内容です。
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