ハビタブルゾーンの系外惑星を8個発見

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ハビタブルゾーンに存在する系外惑星が新たに8個見つかった。8つのうち2つは、これまでに発見されたどの天体よりも地球に似ているという。

【2015年1月7日 Phys.Org

系外惑星探査衛星「ケプラー」の観測データから、ハビタブルゾーン(主星からほどよく離れ、液体の水が存在できるような範囲)に位置する系外惑星が新たに8つ見つかった。そのうち470光年彼方のケプラー438bと1100光年彼方のケプラー442bは地球に似た惑星とみられている。2つとも赤色矮星(太陽より小さく低温の恒星)のまわりを回っており、その公転周期はケプラー438bが35日、ケプラー442bが112日だ。ケプラー438bの直径は地球より1割ほど大きく、ケプラー442bは地球の3分の1程度。2つは6、7割の確率で岩石惑星だという。

赤色矮星とそのまわりを回る系外惑星
赤色矮星とそのまわりを回る系外惑星(イラスト図提供: David A. Aguilar/CfA)

ケプラー438bは、地球が受ける太陽光に比べて4割ほど多く主星の光を受けていて、およそ7割の確率で水が液体で存在できる。ケプラー442bは地球が受ける太陽光の3分の2ほどを浴びていて、ほぼ間違いなくハビタブルゾーン内に位置すると考えられる。

発見後の追観測で、見つかった8つの惑星のうち4つが連星系の中にあることもわかっている。