準天頂衛星システム「みちびき7号機」搭載のH3ロケット9号機、打ち上げ成功

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準天頂衛星システム「みちびき7号機」を搭載したH3ロケット9号機が、8月11日午前4時23分に種子島宇宙センターから打ち上げられた。ロケットは計画通りに飛行し、衛星は正常に分離されて所定の軌道に投入された。

【2026年8月12日 JAXA

8月11日午前4時23分31秒、準天頂衛星システム(QZSS)「みちびき」の測位衛星「みちびき」7号機(QZS-7)を搭載したH3ロケット9号機が、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。ロケットは計画通りに飛行し、打ち上げから約29分4秒後に分離された衛星が所定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。

3ロケット9号機の打ち上げ
H3ロケット9号機の打ち上げ(提供:JAXA

今回のH3ロケット9号機では、ロケットの位置や速度を正確に計測して飛行制御や安全な飛行を支える冗長複合航法システム(RINS)が初めて運用され、正常に機能したことが確認された。また、昨年12月の8号機の打ち上げ失敗を受けて、ロケットと衛星を結合する方式の変更などの改善、改良も実施されている。

今回の成功により、H3ロケットは最小構成で低価格の「30形態」、標準的な商用衛星用の「22形態」、大型衛星や探査機などの重いペイロード用の「24形態」という3つの形態が揃った。衛星の重さや目的に合わせた柔軟な選択が可能になる。H3ロケットプロジェクトマネージャーの有田誠さんは、打ち上げ後の記者会見で次のように話した。「価格や打ち上げ能力の両面で、米国のロケットと競合し得る22形態が復活しました。H3ロケットの眼目である国際競争力の確保を目指して、今後活躍が広がっていくことと思います」。

打ち上げ成功を喜び合う有田さんと岡田さん
種子島宇宙センターのJAXA総合指令棟で打ち上げ成功を喜び合う有田さん(最後列)と現・JAXA宇宙輸送技術部門担当理事、H3ロケット初代プロジェクトマネージャーの岡田匡史さん(最後列右側、白い腕章)(提供:JAXA

所定の軌道に投入された「みちびき」7号機は、地上からの電波の受信や、展開した電池パドルによる発電も正常に行っており、今後2週間をかけて準静止軌道に入る。さらに、搭載機器の機能確認や測位チューニングを経て、来年3月ごろから、稼働中の5機(準天頂軌道衛星の初号機後継機/2号機/4号機と、静止軌道衛星の3号機/6号機)に加わって測位サービスの提供を開始する予定だ。

日本が管理・運用している衛星測位システムである「準天頂衛星システム」は、2031年に準天頂衛星8号機を打ち上げて7機体制となる。これによって日本近傍で常に4機以上の準天頂衛星から測位信号を受信できるようになり、他国の測位衛星システムに頼らず日本単独で安定した測位が完結する(現在は米国GPS衛星の信号と補完し合っている)。将来的には米国GPSをはるかにしのぐ高精度の維持と安定化が実現する。

「みちびき」7号機の想像図
「みちびき」7号機の想像図(提供:内閣府

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