「松本市教育文化センター」プラネタリウムがリニューアル

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長野県松本市にある「松本市教育文化センター」のプラネタリウムが、4月27日(土)にリニューアルオープンを迎えた。五藤光学研究所製の光学式プラネタリウム「オルフェウス」とアストロアーツ製デジタル式プラネタリウム「ステラドームプロ」が連動する初の事例となる。

【2019年5月22日 アストロアーツ】

松本市教育文化センターは1983年に開館し、当初はコニカミノルタプラネタリウム社製の光学式プラネタリウム「MS-10」で投影が行われていたが、2006年からデジタル式プラネタリウム単体での投影となった。13年の時を経て、より本物の星空に近い投影ができるようにと今回のリニューアルに至った。

全体の施工は五藤光学研究所が担当し、同社の光学式プラネタリウム「オルフェウス」と、アストロアーツ製のデジタル式プラネタリウム「ステラドームプロ」が連動する新システムとなった。

オルフェウスは、肉眼で見える6.5等星までの9,500個の恒星に加え、天の川を800万個の恒星で表現しており、長野県の美ヶ原高原から見える満天の星を余すことなく再現することができる。ステラドームプロには、新たに松本市内の小学校・中学校の地上風景や、松本城などの全天画像といったコンテンツが多数組み込まれ、松本市ならではの演出をオルフェウスの高精細な星空と共に楽しめる。また今回のリニューアルでは、投影機だけでなく音響機器や座席も刷新された。

投影の様子
投影の様子。オルフェウスの星とステラドームプロの星座絵がずれることなく映し出されている

同センター内にある科学博物館の桐原寧館長は「新システムを駆使して、本物の星空を観に行こうと思っていただけるような投影を作り上げていきたい」と語っている。この言葉の通り、リニューアル式典後の27日(土)から始まった一般公開では、スタッフが一から作り上げた番組が早速お披露目された。

オルフェウス 式典の様子
(1枚目)五藤光学研究所製光学式プラネタリウム「オルフェウス」。(2枚目)4月26日(金)に開催されたリニューアル式典の様子。それぞれ画像クリックで表示拡大

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