2018年12月上旬 火星と海王星が大接近
12月上旬ごろ、夕方から深夜の南から南西の空で火星と海王星が大接近する。
最接近は12月7日ごろで、0.1度未満まで近づく。これは月の見かけ直径の5分の1未満という超大接近で、北斗七星の柄に位置する有名な二重星ミザールとアルコルの間隔よりも小さい。200倍程度まで倍率を上げた天体望遠鏡でも同一視野内に見ることができるほどの近さだ。海王星の明るさは約8等級で双眼鏡や小型の天体望遠鏡でも見えるが、火星のほうが約1300倍も明るいため、むしろ最接近時には海王星が見えないかもしれない。火星の赤と海王星の青という色も含めて、見えるかどうか確かめてみよう。また、前後の日で位置関係が変わる様子なども観察してみよう。火星は今後さらに東へ移動し、来年2月中旬ごろに天王星と大接近する。
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