アメリカ横断皆既日食まであと1か月「日食当日に向け万全の準備を」

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「アメリカ横断皆既日食」まで残り1か月。観測に行く方はそろそろ機材を決め観測計画を立てよう。計画に無理がないかを確認し、日食タイムテーブルにどう対応するか、イメージトレーニングや予行演習を繰り返すことが、日食当日の失敗を防ぐ方法だ。とくに、今回が初皆既日食という人は入念に準備してほしい。

【2017年7月21日 星ナビ編集部天文ツアーデスク

「星ナビ」2017年8月号の記事を再構成したものです。)

日食グラス、NDフィルターを忘れずに

アメリカ横断皆既日食まで残り1か月あまりとなった。遠征に持っていく観察・撮影用のカメラや望遠鏡、各種アクセサリー類を確認して、観測に備えている日食ファンも多いことだろう。太陽は観察・撮影するのに危険な天体なので、眼視用の「日食グラス」や撮影用の「NDフィルター」は忘れずに準備しておきたい。2012年の金環日食時のような日食グラスやNDフィルターの増産は、今回各メーカーとも行っていないので、在庫がなくならないうちに予備分も含めて入手しておこう。

日食撮影に必要な機材や撮影方法については、本誌2017年3月号から5回にわたって連載された塩田和生氏の特集記事が参考になる。日食に出かける方の参考になるよう、この6ページの記事5回分をまとめて「別冊星ナビ 日食を取る」として販売中だ(税込800円)。アストロアーツオンラインショップでは、この「別冊星ナビ 日食を撮る」と、アメリカ横断皆既日食に合わせたオリジナルデザインの「日食グラス」、小冊子「日食リスト2050」をセットにした「アストロアーツ日食グラス+日食を撮る セット」も販売中(セット特価 税込1,500円)。ほかにも「アストロソーラーシート」「NDフィルター」などの眼視用撮影用の専用グッズも扱っている。

日食3点セット

事前のテストを入念に

持っていく機材や器具を揃えたら、必ず事前にテストをしておこう。日食撮影は、あれもこれもと欲張らずに撮りたいテーマを絞り、撮影方法や空の状況に応じたカメラの撮影設定を確認しておくようにしよう。とくに、第2接触前後から第3接触終了まで、皆既食を挟んだ約3分間の撮影では、NDフィルターの脱着や装着、カメラの撮影設定の変更など、日食の進行に合わせて時間に追われることになる。できれば撮影リハーサルを何度も繰り返し、万全の態勢で当日を迎えたい

「エクリナビ」に撮影機能が搭載

こうした日食の予行演習に便利なのが、日食専用シミュレーションソフト「エクリプスナビゲータ」。高精度シミュレーション機能により日食条件を比較しての観測地選びや、写真撮影の構図決めなどができ、日食当日にも使えるカウントダウン機能も備えた、多くの日食ファンに愛用されている専用ソフトである。

6月21日にリリースされた最新の「エクリプスナビゲータ3」では、従来の高精度シミュレーション機能に加え、待望の自動撮影機能を搭載した。これにより「部分食のインターバル撮影」「第2接触・第3接触のダイヤモンドリングの高速撮影」「皆既中のコロナのブラケット撮影」といった、シーンの異なる撮影の設定をあらかじめセットしておけば、「エクリプスナビゲータ3」が自動的にカメラを制御して撮影してくれる。キヤノンとニコンの主要デジタル一眼レフカメラに対応しているが、詳しくは製品情報ページで確認してほしい。なお、自動撮影の設定は使用するカメラ本体やメモリカードの性能も大きく関係してくるので、テスト撮影を繰り返して問題なくカメラを制御できる設定を確認しておこう

エクリプスナビゲータ3

「皆既中、カメラの操作に忙しく自分の目でコロナを見られなかった」という話をよく聞くが、この自動撮影機能を使えば、撮影と観望の両方を楽しむことができる。

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2019年の注目の天文現象や毎月の星空のようすを紹介したムック。付録のDVD-VIDEO/ROMにはプラネタリウム番組や「アストロガイドブラウザ」を収録。

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