「はやぶさ2」が向かう小惑星1999 JU3の名称案を募集 8月31日まで

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探査機「はやぶさ2」が向かう小惑星「(162137) 1999 JU3」の名称案の一般募集が始まった。JAXAのウェブサイトなどで8月31日まで応募を受け付ける。

【2015年7月22日 JAXA8月31日更新

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」が向かう小惑星「(162173) 1999 JU3」の名称案の一般募集を開始した。インターネットやハガキなどで受け付けている。締め切りは8月31日(月)午後11時59分

名称(名前)案には、国際天文学連合(IAU)が定めるいくつかの条件がある。

  • 慣例として、1999 JU3のように地球軌道に接近する小惑星(地球近傍小惑星)については「神話由来の名称」を付ける
    • ただし、天地創造の神は太陽系外縁天体に、死後の世界の神は海王星と3対2の比率で公転する天体に対して命名される慣例があるため、これらは避ける
    • 神話由来以外の名称が認められることもあるので、応募に際しては神話以外の案も受け付ける。「はやぶさ」が探査した小惑星イトカワも地球近傍小惑星だが、例外的に糸川英夫博士に由来する名前が付けられた
  • 英語のアルファベットで16文字以下であること(日本語の場合はローマ字表記)
  • 発音できる言葉であること
  • すでにある小惑星や衛星と似た名称は避けること

その他詳細は、以下の〈参照〉や〈関連リンク〉をチェックのこと。

命名委員会が最もふさわしいと考えられる案を選定した後、1999 JU3を発見したアメリカの観測チームからその名前がIAUに提案される(小惑星名の提案権は発見者が持つ)。その提案を受け、IAUが審査・承認したうえで正式に決定される。早ければ今年11月末ごろには名称が公表される見込みだ。


小惑星1999 JU3は、1999年5月に米・リンカーン地球近傍小惑星探査(LINEAR)によって発見された地球近傍小惑星で、直径約900mのほぼ球形とみられる天体だ。小惑星イトカワはS型という分類の小惑星だが、1999 JU3はより始原的で有機物や水を含んでいるC型という(炭素質コンドライトに近い)分類に属している。

小惑星1999 JU3
今年5月にすばる望遠鏡がとらえた小惑星1999 JU3(提供:国立天文台)

昨年12月3日に打ち上げられた「はやぶさ2」は太陽を周回する軌道を順調に航行中で、小惑星1999 JU3へと向かう軌道に移るための地球スイングバイを今年12月3日に予定している。小惑星への到着は2018年の夏ごろ、2019年末に小惑星を出発し2020年末に地球帰還というスケジュールとなっている。

1999 JU3の軌道と、推定されている形状
小惑星1999 JU3の軌道と、推定されている形状(提供:JAXA)

〈参照〉

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