池谷・関彗星発見から56年、名著『未知の星を求めて』新版発売

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世界的なコメットハンター・関勉さんの名著『未知の星を求めて』が、新版として再刊された。

【2021年12月3日 星ナビ編集部

(「星ナビ」2022年1月号2021年9月号「News Watch」より抜粋)

紹介:宮地竹史さん(『新版 未知の星を求めて』編集委員長、元石垣島天文台所長)

今では古書店でも入手困難となっている『未知の星を求めて』は、関勉(せき つとむ)さんが1965年高知新聞へ連載した内容を有志の方々がまとめたものだ。翌年1966年に出版され、多くの天文ファンが手にした。「この本を読んで、天文学者を目指した」という研究者も多かったが、今では入手が難しくなり再刊への期待が大きくなっていた。

2021年6月、高知新聞社や高知県内の天文家による『新版 未知の星を求めて』編集委員会が発足し、出版に向けて編集を行ってきた。新版では、今の子供たちにも読みやすいよう改訂が行われ、旧版にはなかった池谷・関彗星の発見物語などが書き下ろしで追加されている。当時の関さんと池谷薫さんの緊迫した奮闘ぶりを知ることができる貴重なお話だ。

旧版と新版の表紙
旧版(左)、新版(右)の表紙を飾るのはともに池谷・関彗星。新版の帯には、天体写真家・藤井旭さんのイラストと推薦文が入っている

関勉さんは、90歳を迎える今も精力的にホームページブログの更新を行い、新天体の情報を発信したり、後進への指導を続けたりしいる。「発行当時は、天文家でない方からも感想が届くなど、幅広い方に読まれた本です。ぜひ、今の子供たちや若い方々にも読んでほしい」と語る。

アストロアーツオンラインショップでは、関勉さんのサイン本(初回入荷分限定)を販売している。関さんを初めて知ったという方はもちろん、旧版を愛読された方も、ぜひご一読を!

編集委員のみなさん
関勉さん(左端)と、手弁当で校正や写真の選択をしてきた編集委員のみなさん。「校正をしていたが、ついつい読み込んでしまって、なんどもやり直した」「ページを増やして、もっといろんなお話を書いて欲しかった」などの声も

《新版 未知の星を求めて》

■ 著者:
  • 関勉
■ 発行:
  • 高知新聞社
■ 判型:
  • 四六判 276ページ
■ 定価:
  • 1,650円(税込)
■ 購入:

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