板垣さん、年末年始に2個の超新星発見、通算148個目

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山形県の板垣公一さんが12月28日、りゅう座の銀河に超新星2019yvqを発見した。また1月1日にも、うみへび座の銀河に超新星2020adを発見した。通算発見数は148個となる。

【2020年1月6日 Transient Name Server(1)(2)

山形県の板垣公一さんが昨年12月28日17時48分ごろ(世界時。日本時では29日2時48分ごろ)、りゅう座の銀河NGC 4441に16.7等の超新星候補天体を発見した。天体の位置は以下のとおり。

赤経  12h27m21.836s
赤緯 +64°47′59.87″(2000年分点)

りゅう座の超新星
りゅう座の超新星の発見画像(撮影:板垣さん)

NGC 4441周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星
NGC 4441周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星。画像クリックで星図拡大(「ステラナビゲータ」で星図作成。DSS画像の版権について

2019yvqの符号が付けられた後、東広島天文台かなた望遠鏡で行われた分光観測により、Ib/c型の超新星らしいことが確認された。板垣さんにとって2019年で8個目の超新星発見となる。

さらに板垣さんは、約4日後の1月1日20時34分ごろ(日本時では2日5時34分ごろ)、うみへび座の銀河IC 4351に16.9等の超新星候補天体を発見した。天体の位置は以下のとおり。

赤経  13h57m56.799s
赤緯 -29°17′07.33″(2000年分点)

うみへび座の超新星
うみへび座の超新星の発見画像(撮影:板垣さん)

IC 4351周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星
IC 4441周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星。画像クリックで星図拡大(「ステラナビゲータ」で星図作成)

2020adの符号が付けられた後、カナリア諸島ラ・パルマ島のリバプール望遠鏡で行われた分光観測により、爆発から数週間経過したII型の超新星らしいことが確認された。

板垣さんの超新星発見数は通算148個(独立発見を含む)となる。

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