10月23日は明治改元から150年!「星ナビ」で学ぶ「天文学の明治維新」
【2018年10月22日 星ナビ編集部】
今から150年前の1868年10月23日(グレゴリオ暦)、当時の元号でいえば慶応四年の9月8日、「改元の詔書」が出されました。慶応四年は明治元年となりました。230年も続いた鎖国体制を解き、近代国家としてイギリス、フランス、米国などの欧米先進諸国と交流し、外交関係を結ぶことになった日本は、学術文化、特に科学技術の分野で大急ぎで欧米の先進国のレベルに追いつく必要に迫られます。
「星ナビ」10月号と11月号では、江戸時代における西洋天文学の導入から1960年代頃までの日本天文学の近代化について、「天文学の明治維新」と題して前後編の2回に分けて解説しています。前編では、高橋至時や間重富ら江戸時代末期の国内の学者や、彼らが学んでいた西欧の天文書、学問所の立ち上げから始まり、維新後に移ってからは、明治6年に行われた太陽暦の採用、明治時代の天文現象ハイライトから見る近代化と、学術分野の底上げをもたらしたお雇い外国人たちのエピソードを紹介しています。後編では、国立天文台の前身・東京天文台の設立や各地の学府における天文学分野の確立など、近代天文学へと踏み出した日本がどのように教育体制を整えてきたのか、研究者であり、教育者であり、開拓者でもあった人々を中心に解説しました。
今日、私たちが当たり前のように使っている暦や、世界で研究機関や天文学者たちが活躍している背景には、政治や指導者たちの思惑に絡むさまざまな逸話や、多くの先駆者たちが道を切り拓いてきた歴史が存在しているのです。
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