NHK夜ドラ「いつか、無重力の宙で」が9月スタート

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30代女性たちが超小型人工衛星(キューブサット)で宇宙を目指す姿を描くオリジナルドラマ「いつか、無重力の宙で」の放送が開始された。

【2025年9月10日 星ナビ編集部

レポート:梅本真由美

2025年9月8日(月)より放送開始となったNHK夜ドラ「いつか、無重力の宙(そら)で」は、かつて「宇宙」への夢を抱いた30代の女性4人が、超小型人工衛星(キューブサット)で再び宇宙を目指す姿を描くオリジナルドラマ。高校時代に天文部で「一緒に宇宙へ行こう」と語り合った彼女たちが、それぞれ社会人として10年近くを過ごす中で忘れかけていた夢と再会し、歩き出す物語です。

「大人になることで感じる重力から解放されたい」そんな思いが、このタイトルに込められています。仕事や責任、世間体……日々の暮らしの中でのしかかる重みは誰もが感じるもの。そんな中で、かつての仲間と再びつながり「もう一度、夢を語ってもいい」と思える瞬間が訪れたら──。その設定だけで思わず、わが身に引き寄せてしまいます。大人になった今だからこそ取り戻せる勇気がある。積み重なった日常を押し上げてくれるようなドラマです。

人工衛星制作の描写は、実際に人工衛星の開発に携わっている大学研究者や、取材先のエンジニアたちが協力し、ブレッドボードモデルからエンジニアリングモデル、フライトモデルへと進む実際のプロセスを取り入れているとのこと。アマチュア無線や無線機の扱いも専門家の考証を受けており、確かな科学的裏付けがドラマに奥行きを与えています。

働いた一日の終わりに訪れる15分が、あなたに「小さな無重力の時間」をきっと運んでくれるでしょう。詳しくは星ナビ2025年10月号 にて。ドラマの企画の経緯や散りばめられた宇宙要素などを制作スタッフに聞きました。

「いつか、無重力の宙で」 「いつか、無重力の宙で」あらすじ 30代を迎え夢を諦めかけていた飛鳥は、13年ぶりに再会した元天文部の仲間とともに「超小型人工衛星」で再び宇宙を目指すことを決意する。重力のような日常を越え、かつての夢と友情が再び動き出す──(提供/NHK)

NHK夜ドラ『いつか、無重力の宙で』

  • 放送開始:9月8日(月)
  • 放送:NHK総合 毎週月~木 22:45~ 各話15分 〈全32回/8週〉、NHKプラスにて見逃し配信あり
  • 作:武田雄樹
  • 出演:木竜麻生 森田望智 片山友希 伊藤万理華 奥平大兼 田牧そら 上坂樹里 白倉碧空 山下桐里/鈴木杏 生瀬勝久 ほか
  • Webサイト:『いつか、無重力の宙で』

星ナビ2025年10月号

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