星空撮影用のソフトフィルター「リア プロソフトン」が単品販売に

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ケンコー・トキナーは、これまで3枚セットで販売してきた星景写真向けソフトフィルター「リア プロソフトン」の単品販売を開始。

【2025年7月23日 星ナビ編集部

ケンコー・トキナーは、レンズの後端(リア)に使用するシートタイプの星景写真向けソフトフィルター「リア プロソフトン」(3枚セット)について、ユーザーからの要望に応えて単品での販売を開始した。

これまでは、効果の異なるNo.050、No.100、No.150の3枚セットで税込12,801円(ケンコー・トキナーオンラインショップ)だったが、単体販売は税込5,480(同)。3枚セットの方が単品販売を3枚購入するより割安になるが、「地上景色のシャープさを優先したいのでNo.050を多用」「スマホ撮影が主なのでNo.150だけ欲しい」といった声もあった。

夜空に輝く星々の明るさや色を写真で表現するために欠かせないのがソフトフィルターだ。レンズの後面(リア)に装着するタイプで、レンズの前にねじ込み式のフィルターを装着できない超広角レンズでも使用できる。ポリエステル素材のため、カッターやハサミでカットして、レンズのリアフィルターホルダーに装着するか、レンズ後面に両面テープで貼り付けて使用する。

Apollo-M MAX PRO
リア プロソフトン(提供:ケンコー・トキナー、以下同)

■ リア プロソフトン単品販売の概要
  • ブランド名:Kenko
  • 商品名:リア プロソフトン、No.050、No.100、No.150
  • 希望小売価格:オープン価格
  • ケンコー・トキナーオンラインショップ価格:税込各5,480円
  • 単品販売開始日:7月18日(金)
  • 3枚セット(ケンコー・トキナーオンラインショップ価格:税込12,801円)も継続販売

■ 製品特徴

明るい星をにじませて、星座を際立たせる
  • 肉眼でハッキリ見える星座も、デジタルカメラではシャープに写り過ぎ、星の明るさや色がわかりにくくなってしまう。「リア プロソフトン」を使用すれば、明るい星が適度にニジみ、星々の明るさや色の違いを明確にし、星座を際立たせることができる。

リア プロソフトンNo.100使用あり・なしの比較
(左)フィルター未使用、(右)リア プロソフトン No.100 使用。画像クリックで表示拡大

リアタイプなので星が楕円になりにくい
  • レンズのリア(後面)に使用するシートタイプなので、レンズの前にねじ込み式のフィルターが装着できない超広角レンズや魚眼レンズでも使用できる。また、ねじ込み式のソフトフィルターを広角レンズの前面に装着すると、画面周辺の明るい星が放射状に伸びてしまうが、レンズ後面に装着するリア プロソフトンでは、放射状の伸びがほとんど気にならない。

星像の写り方の比較
星像の写り方の比較。画像クリックで表示拡大

3種類のソフト効果の強さ
  • フィルターのソフト効果は、No.050が効果弱、No.100が効果中、No.150が効果強。レンズの焦点距離が長いほどニジミが大きくなる。また撮影地の空が暗いほど背景の空がカブるまでの露出時間が伸びるので、星のニジミが相対的に明るくなりソフト効果が強くなる。レンズやシチュエーションによって、3枚のフィルターを使い分けて好みのソフト効果を得ることができる。

効果の違い

写り方の比較
写り方の比較。画像クリックで表示拡大

No.050
  • ねじ込み式フィルター「PRO1D プロソフトン クリア」ぐらいの弱めのソフト効果。地上の景色のシャープさを損ないたくない場合や、大きくプリントする場合にオススメ。レンズの焦点距離によって効果の出方が変わるので、標準レンズ前後の焦点距離ならこのフィルターでもソフト効果が大きく現れる。
No.100
  • ねじ込み式フィルター「PRO1D プロソフトン[A]」相当のスタンダードなソフト効果。超広角レンズや対角魚眼レンズで撮影し、鑑賞サイズが小さい場合(例えばスマートフォンで眺めるような、SNSへの投稿など)にはもう少し強い効果が良いかもしれない。
No.150
  • ソフト効果が強いため暗い星の写りは悪くなるが、明るい星は大きくなり、星の色もよくわかるため、SNS投稿向き。

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