星座八十八夜 #63 もっとも南にある星座「はちぶんぎ座」

このエントリーをはてなブックマークに追加
天の北極は〈こぐま座〉にあって、2等星ポラリスが「北極星」と呼ばれています。天の南極はこの〈はちぶんぎ座〉にありますが、近くに明るい星はありません。

【2024年2月13日 アストロアーツ

星座八十八夜

「スマホで楽しむ星空入門」より抜粋)

見どころ

〈はちぶんぎ座〉は、天の最も南にある、三角形をした星座です。3つの4等星でできているので、見つけるのはちょっとむずかしいでしょう。星座の回転の中心である「天の南極」は、この〈はちぶんぎ座〉の星座領域の中にあります。

天の南極をさがすには、まず〈みなみじゅうじ座〉を見つけます。その十字の長い方の棒を4.5倍に伸ばしたところに、天の南極があります。天の南極の近くには、北の「北極星」に相当するような「南極星」がありますが、5等級と暗く目立つ星ではありません。

何百年も経つと、天の北極が地球の歳差運動(みそすり運動。2万6000年周期)によって今の北極星を離れてしまうように、天の南極もやがては歳差運動で〈はちぶんぎ座〉からずれてしまいます。

はちぶんぎ座

88星座の見所を紹介!「スマホで楽しむ星座入門」

「スマホで楽しむ星座入門」では、いつどのように見えるの?星座誕生の由来は?などを星座一つ一つについて紹介。星空観察の入門にピッタリな一冊です。神話のエピソードや星座どうしの意外なつながりなども見えてきますよ。デジタルアーティストKAGAYAの美しいイラストが誌面を彩ります。

スマホで楽しむ星空入門」では、星図アプリ「星空ナビ」とも連動。二次元コードをスマートフォンで読みとると、夜空の中で星座が見える方向を教えてくれる「ガイド機能」が使えます。見つけにくい星座も「星空ナビ」を使って、実際の夜空で探してみましょう!

スマホ星座入門

関連商品

ハサミやカッターなどを使わずに、子どもでも簡単に組み立てられるA3サイズの「星座早見工作セット」。観望会やイベントでお使いください。

関連記事