星座八十八夜 #83 きらりと輝く散開星団が目印「かみのけ座」

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〈かみのけ座〉は星を結んだ形というより、たくさんの星が集まった美しい散開星団が、髪の毛の束を表しているという、めずらしい星座です。

【2024年4月30日 アストロアーツ

星座八十八夜

「スマホで楽しむ星空入門」より抜粋)

見どころ

まず春の夜空で、〈うしかい座〉のアルクトゥールス、〈おとめ座〉のスピカ、〈しし座〉のデネボラを結んだ「春の大三角」をさがします。この大三角と「北斗七星」の間をさがすと、大三角に近いところに、チラチラと星が集まっているのがわかります。これが髪の毛を表す、散開星団Mel(メロッテ)111です。

ただし、月明かりのない晩で、空気のきれいなところでないと見つけづらいでしょう。都会でさがすときには、双眼鏡を使うとわかりやすくなります。〈かみのけ座〉と、おとなりの〈おとめ座〉との境目には、遠い銀河が1000個以上も集まっている「かみのけ座銀河団」があります。

かみのけ座

星座の起源

このあたりを髪の毛の星座とするようになったのは、紀元前3世紀にエジプト王妃ベレニケが夫のために髪の毛をささげてからのことです。西どなりにある〈しし座〉のライオンのシッポのふさとしていた天文学者もいたようです。

星座の物語

実在の人物に関係のあるとてもめずらしい星座です。古代エジプトの国王・プトレマイオス三世の妃・ベレニケが、戦争に出かけた夫の無事を祈って、愛と美の女神アフロディーテの神殿に髪の毛をささげました。その後髪の毛がどこかに消えてしまったため、宮廷の天文学者が王と王妃に「髪の毛が星座になりました」と報告したといわれています。

88星座の見所を紹介!「スマホで楽しむ星座入門」

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