星座八十八夜 #80 ウソつきの罰を受けた白いカラス「からす座」

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夜空にはりつけられたカラスの姿です。一番明るい星でも3等星ですが、意外と見つけやすい星座です。

【2024年4月19日 アストロアーツ

星座八十八夜

「スマホで楽しむ星空入門」より抜粋)

見どころ

4つの3等星がつぶれた台形に並んでいる〈からす座〉は、春の夜空でわりと見つけやすいのですが、「北斗七星」から始まる「春の大曲線」の終点として紹介されることが多いようです。

春の大曲線は、北の高いところに見える北斗七星の柄のところを伸ばし、〈うしかい座〉のアルクトゥールス、〈おとめ座〉のスピカヘとつながっています。この曲線をスピカから南の方へ伸ばすと、〈からす座〉にぶつかります。

からす座
〈からす座〉(左)と〈コップ座〉

星座の起源

バビロニアのころから、〈うみへび座〉の背中に乗ったカラスとして、その存在が確認できます。これがそのままギリシアに受け継がれたようです。

星座の物語

ギリシア神話では、太陽の神アポロンのお使いをしていた「カラス」です。全身が雪のように真っ白で、とても頭がよく、美しい声で人間のことばをしゃべることができました。ところが、アポロンの恋人コロニスが浮気をしているとウソをついたことから、アポロンの怒りを買い、罰として姿は真っ黒に、声はしわがれ声に変えられ、さらにはりつけにされてしまいました。

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