星座八十八夜 #36 親と子をつなぐリボン「うお座」

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2匹の魚がリボンでつながれた形をした星座です。この親子の魚は〈やぎ座〉と同じ神話に出てくる女神の母子を表しています。

【2023年10月31日 アストロアーツ

星座八十八夜

「スマホで楽しむ星空入門」より抜粋)

見どころ

〈うお座〉は暗い星でできていますが、秋の四辺形を目印にすれば、「く」の字に曲がったリボンの形を見つけることができるでしょう。

まず秋の宵空で秋の四辺形をさがし、左下(南東)の星から東の地平線の間をよく見ると、いくつもの星が並び、途中で左上に折れ曲がっているのがわかります。これが星座絵のリボンです。リボンの両端にはやや暗い星が並んで「西の魚」「北の魚」を形作ります。

うお座

星座の起源

2匹の魚をつないだ星座は古代バビロニア時代から存在していました。ただし、片方の魚がツバメとして描かれることが多かったようです。また、2匹の魚をつなぐリボンはメソポタミアに恵みを与えたチグリス川とユーフラテス川を表していたとも考えられています。

「黄道十二星座」の一つで、 2月19日~3月20日生まれの人の誕生星座となっています。

星座の物語

ギリシア神話では、ユーフラテス川のほとりを散歩していた愛と美の女神アフロディーテとその息子エロスが、恐ろしい怪獣テュポーンにおそわれて、川の中に逃げ込むために魚に変身した姿だということになっています。そのとき息子が行方不明にならないように、アフロディーテは自分とエロスの体をひもで結びました。

川に飛びこんだ2人を助けた魚が〈うお座〉になったという神話もあります。

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