日食ソフト「エクリプスナビゲータ3」用日食要素を公開、7月2日南太平洋~南米皆既の月縁補正に対応

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日食シミュレーションソフト「エクリプスナビゲータ3」用日食要素データを無償公開しました。2019年7月2日に南太平洋・チリ・アルゼンチンで見られる皆既日食を、月縁形状を補正して正確に再現します。アストロアーツ/「星ナビ」協賛ツアーも参加者募集中。

【2019年4月9日 アストロアーツ

今年7月2日(世界時、日本時間では3日未明~明け方)に南太平洋から南米にかけて見られる皆既日食は、ニュージーランドの北東約1,660kmの南太平洋上で始まり、島影の少ない海域を北東に進み、イースター島の北約1,080kmの付近で食分最大に達し、その後チリ、アルゼンチンまで続きます。チリのビクーニャでは現地時間16時39分ごろ(日本時間3日5時39分ごろ)に継続時間2分25秒、アルゼンチンのピスマンタでは現地時間17時41分ごろ(日本時間3日6時41分ごろ)に継続時間2分27秒の皆既食となります。

「エクリプスナビゲータ3」は、国立天文台やNASAが公開している最新の日食要素(ベッセル要素)を用いて食の計算を行います。月縁の形状の影響を補正する機能も搭載され、接触時刻を高い精度で計算したりダイヤモンドリングの様子を正確にシミュレーションしたりできます。

今回のデータ更新では、以下の5地点での月縁プロフィールを考慮した時刻補正データを配信します。

観測地 経緯度(世界測地系)
チリ・ラセレナ 西経71度15分13秒、南緯29度54分23秒
チリ・エルモジェ 西経70度57分20秒、南緯29度58分47秒
チリ・ビクーニャ 西経70度42分46秒、南緯30度02分02秒
アルゼンチン・ピスマンタ 西経69度13分21秒、南緯30度17分54秒
食分最大地点(Greatest Eclipse) 西経108度59分47秒、南緯17度23分21秒

※ 今回公開した日食要素は国立天文台の相馬充氏によるもので、日本の月探査機「かぐや」の地形データを使って計算した月縁の形状を含んでいます。 ※ 2022年から2032年の間に見られる部分日食要素も併せて追加しました。

「エクリプスナビゲータ3」で皆既日食を多角的にシミュレーション
チリ・ビクーニャでのシミュレーション。日食帯地図や時刻表、天空表示、連続表示など、多角的に日食現象をシミュレーションできる。画像クリックで表示拡大


〈データの更新〉

以下の手順でデータの更新を行ってください。データ更新の方法などに関してご不明な点は、製品サポート「お問い合わせフォーム」よりご連絡ください。

最新の「アップデータ」のインストール

ご注意:データ更新の前に、最新の「アップデータ」をダウンロードのうえインストールしてください。製品のバージョンは、「ヘルプ」メニュー→「エクリプスナビゲータについて」から表示される「バージョン情報」ウィンドウで確認できます。

データの更新

  1. エクリプスナビゲータを起動し、「設定」メニュー→「データ更新」を選択します
  2. 「データ更新」ダイアログで下記の項目のチェックをオンにして更新を行います
    • 「2019.07.02 南太平洋・チリ・アルゼンチン皆既日食(月縁あり)」
    • 「2019.07.02 南太平洋・チリ・アルゼンチン皆既日食(月縁あり・ラセレナ用)」
    • 「2019.07.02 南太平洋・チリ・アルゼンチン皆既日食(月縁あり・エルモジェ用)」
    • 「2019.07.02 南太平洋・チリ・アルゼンチン皆既日食(月縁あり・ビクーニャ用)」
    • 「2019.07.02 南太平洋・チリ・アルゼンチン皆既日食(月縁あり・ピスマンタ用)」
  3. 「日食要素」メニューに各日食要素が新しく追加されますので、観測地に合わせていずれかを選んでお使いください

「データ更新」ダイアログ
「データ更新」ダイアログで日食要素を選び、更新


2019年7月2日 チリ・アルゼンチン皆既日食 アストロアーツ/「星ナビ」協賛ツアー 参加者募集中

2019年7月2日の「チリ・アルゼンチン皆既日食」は、2017年8月21日の「アメリカ横断皆既日食」以来、約2年ぶりの皆既日食です。アストロアーツ/「星ナビ」編集部では、セブンカルチャーネットワークおよびクラブツーリズムと共同で、チリ、アルゼンチンでの日食観測ツアー計4コースを企画しました。

チリでは、気象条件に優れた内陸のエルモジェとビクーニャに観測地を確保。アルゼンチンでも、晴天率が高いピスマンタに観測地を確保しています。いずれの観測地も、今回更新される「エクリプスナビゲータ」の日食要素から月縁プロフィールを呼び出すことができます。

2019年7月2日のチリ・アルゼンチン皆既日食の皆既食帯
2019年7月2日のチリ・アルゼンチン皆既日食の皆既食帯(赤い帯)。アストロアーツ/「星ナビ」協賛ツアーでは、チリのエルモジェ、ビクーニャ、アルゼンチンのピスマンタにホテルや観測地を用意している

■ アルゼンチン皆既日食 コンパクトコース
■ チリ皆既日食+アタカマ砂漠(アルマ望遠鏡 山頂施設特別見学)
■ 南米・チリ皆既日食観測ツアー 貸切ホテルの敷地内で観測
■ 南米・チリ皆既日食観測とアタカマ滞在/貸切ホテルの敷地内で観測

アルマ望遠鏡山頂施設見学ができるコースも

協賛各社の日食観測ツアーでは、日食観測後にチリ北部の高地砂漠にある「アルマ望遠鏡山頂施設」(標高5,000m)を見学できるコースもご用意しました(現地でのメディカルチェックが必要)。地球上の風景とは思えない荒涼とした大地に建設された最先端の観測施設を間近で見る絶好の機会です。

アルマ望遠鏡山頂施設
アルマ望遠鏡山頂施設。荒涼とした大地にパラボラアンテナが並ぶ(撮影:川村晶(星の手帖社))

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バーダープラネタリウム社の太陽の眼視観測及び観望用のアストロソーラーシート。適当な大きさにカットしてお使いの機材に装着して使います。

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