「はやぶさ2」、小惑星リュウグウを撮影

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2月26日、小惑星探査機「はやぶさ2」が、目的地である小惑星「リュウグウ」の撮影に成功した。今夏到着予定のリュウグウまでの距離は120万kmあまりとなっている。

【2018年3月1日 JAXA はやぶさ2プロジェクト

小惑星探査機「はやぶさ2」は、目標天体である小惑星「リュウグウ((162173) Ryugu)」へ今年7月に到着予定となっており、イオンエンジンの連続運転による飛行を続けている。2014年12月の打ち上げから3年3か月の総飛行距離はおよそ29億kmに達し、リュウグウまでの距離は120万kmほどまで迫ってきた。

その「はやぶさ2」が、日本時間の2月26日正午から翌27日の午前9時までに望遠の光学航法カメラ「ONC-T」でリュウグウの姿をとらえ、画像が公開された。

2018年2月26日に撮影された「リュウグウ」の画像
2018年2月26日に撮影されたリュウグウ。「はやぶさ2」からリュウグウまでの距離は約130万km。写真の画角は0.8度。画像クリックで、リュウグウの移動がわかる9コマのアニメーション画像を表示(提供:JAXA、東京大学、高知大学、立教大学、名古屋大学、千葉工業大学、明治大学、会津大学、産業技術総合研究所)

撮影は、探査機の姿勢をイオンエンジン噴射姿勢からあまり変更せずにリュウグウへカメラを向けることができる、太陽・「はやぶさ2」・リュウグウがほぼ一直線に並んだタイミングで行われた。画像中のリュウグウは点にしか見えないが、「はやぶさ2」の推定位置から計算された方向に正確に一致してリュウグウが観測されたことから、「はやぶさ2」が予定通りの軌道上を飛行していることも確かめられた。

撮影では300枚ほどの画像が得られており、残りは順次送られてくることになっている。

《プロジェクトマネージャー 津田雄一さんのコメント》

小惑星発見の報に接し、はやぶさ2プロジェクトは小惑星到着の最終準備段階へ移行しました。探査機の航路、性能ともに問題なし。このままリュウグウへの進路を維持し、最大推力で進行します。

「はやぶさ2」、リュウグウ、背景の星の星図
「はやぶさ2」、リュウグウ、背景の星の星図。撮影時、「はやぶさ2」から見てリュウグウはうお座の方向にあった(「ステラナビゲータ」で星図作成)