火星探査車「オポチュニティ」、谷の起源に迫る

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火星探査車「オポチュニティ」が、2年延長された現在のミッションにおけるメインの目的地に到着した。巨大なクレーター内部の傾斜した部分にある、数十億年前にできた谷の起源に迫る探査を行う。

【2017年5月16日 NASANASA JPL

NASAの探査車「オポチュニティ」が2004年1月に火星のメリディアーニ平原に着陸してから150か月が経過した。そして今月初め、オポチュニティは新たな目的地である、「パーサヴィアランス谷(Perseverance Valley)」と呼ばれる谷の端に到着した。

火星
「オポチュニティ」のナビゲーション・カメラ(Navcam)がとらえた火星の風景。パーサヴィアランス谷はクレーター内部の斜面のちょうど反対側にある(提供:NASA/JPL-Caltech)

パーサヴィアランス谷は、エンデバー・クレーターの縁の稜線からその内部へと、長さ数百m、傾斜約15度から17度で下って伸びている。オポチュニティは谷の上から下までくまなく表面の様子や組成を調べる予定で、新たな発見が期待される。

オポチュニティが谷の下降を始めてしまうと、途中で引き返すことは困難を伴うと考えられることから、障害が最小限のコースを見つけることが重要だ。そのため、事前に離れた2地点から撮影を行って立体地図を作成し、慎重なルート探しが行われる。そのついでに、エンデバー・クレーターの縁の外側も調べる計画だ。

数十億年前にエンデバー・クレーターの縁まで至るパーサヴィアランス谷を形成したプロセスはまだわかっておらず、複数の可能性が考えられている。水の流れによるものや、潤滑油のような役割を果たした多少の水が混ざった瓦礫や泥の流れによるもの、風による浸食といった乾燥したプロセスによるもの、などだ。オポチュニティの主たる目的は、この地点にまだ残されている手掛かりから、どの可能性が一番高いのかを調べることである。

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