新たな太陽系外縁天体2014 UZ224

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冥王星の2倍以上も遠いところを1100年以上かけて公転する太陽系外縁天体が見つかった。将来は準惑星に分類されるかもしれない。

【2016年10月14日 Phys.Org

米・ミシガン大学のDavid Gerdesさんたちの研究チームが、新しい太陽系外縁天体2014 UZ224を発見した。太陽からの平均距離は109天文単位(1天文単位は約1.5億km)で冥王星の2.5倍以上も遠いところにある。つぶれた楕円軌道のため、太陽から一番遠ざかると180天文単位(冥王星軌道の4.5倍)にも達する。公転周期は1100年ほどだ。

2014 UZ224の大きさは不明だが、Gerdesさんによれば350kmから1200kmほどとみられ、冥王星(約2400km)よりずっと小さい。今のところ準惑星には分類されていないものの、観測が進めば将来は準惑星の仲間入りを果たすかもしれない。

準惑星の大きさの比較
準惑星の大きさの比較。図にはないがケレスは1000km。また2007 OR10は現時点では準惑星ではない(提供:Konkoly Observatory/András Pál, Hungarian Astronomical Association/Iván Éder, NASA/JHUAPL/SwRI)

研究チームの本来の目的は、遠い銀河の分布地図を作るための観測だ。日にちをおいて空を撮影すると、星や銀河の間を動いていく小さな点が見つかるので、その動きを詳しく調べることで小天体の発見につながる。ただし、撮影間隔がばらばらだったため、動きを追うのは非常に難しかったという。

今年初めに未知の太陽系第9惑星の存在可能性が発表されたが、Gerdesさんは、銀河の分布地図のどこかにこの第9惑星が写っている可能性はじゅうぶんあると考えており、今回開発した天体検出のためのソフトがその発見にも貢献してくれるだろうと期待している。