直径50億光年のリング状に分布する9つのガンマ線バースト

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約70億光年彼方の宇宙で、9つのガンマ線バーストが直径50億光年のリング状に存在しているようすが明らかになった。

【2015年9月9日 RAS

ガンマ線バーストは太陽が100億年かけて放つエネルギーをほんの数秒で放出する宇宙で最も明るい現象で、その明るさのおかげで非常に遠いところで発生しても検出することができる。

研究グループが発見したのは、約70億光年彼方でリング状に分布している9つのガンマ線バーストだ。リングの直径は差し渡し36度(夏の大三角がすっぽり収まるくらい)、実際の宇宙空間では約50億光年に相当する。偶然こうした分布となる可能性は2万分の1しかないという。

70億光年の距離に位置するガンマ線バーストの分布図
70億光年の距離に位置するガンマ線バーストの分布図、中央が発見された9つのガンマ線バースト(提供:L. Balazs)

宇宙を大きなスケールで見ると、その構造は一様で等方とされている。「宇宙原理」と呼ばれるこのモデルは、マイクロ波観測衛星「WMAP」や天文衛星「プランク」による初期宇宙や宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の観測結果からも支持されているが、宇宙原理に従えば、宇宙最大の構造は12億光年が限度とされている。つまり発見されたリングは、その予測より5倍も大きいのだ。

銀河形成や大規模構造に関する既知のプロセスで今回見つかったような構造が形成され得るのか、それとも宇宙の進化に関する理論をくつがえす必要があるのか、引き続き研究が続けられる。