112億歳の星に5個の惑星

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生まれて112億年という古い恒星に、地球サイズの惑星が5個見つかった。天の川銀河内の惑星系としては最も古い部類で、惑星形成の歴史をうかがわせる発見だ。

【2015年1月28日 アイオワ州立大学

NASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」の観測から、こと座の方向117光年彼方の9等星「ケプラー444」に地球サイズの惑星が5個見つかった。ケプラー444は生まれて112億年と老齢で、太陽より約70億年も古い星だ。138億年という宇宙の歴史の中でも早くから地球サイズの惑星が形成されていたということを示す成果となる。

英・米の共同チームによる研究では、ケプラー444のわずかな光度変化をもとに、星震学(星の内部の音波調査)によって星のサイズを調べた。その情報からさらに、太陽の約8割というケプラー444の質量や年齢がわかった。

一方、衛星ケプラーが光度変化を測定する本来の目的は、天体が恒星の手前を通過する時の減光を観測して惑星を検出することだ。こうしてケプラー444の周りに発見された5個の惑星は、いずれも水星と金星の間のサイズ(地球の約40%~95%)で、公転周期10日以下という恒星にひじょうに近い軌道を回る。生命に適した温度環境ではなさそうだが、初期の天の川銀河における惑星形成の歴史をひもとく手がかりとなりそうだ。

112億歳の古い星「ケプラー444」
112億歳の古い星「ケプラー444」。その前を通過する惑星が黒い点状に描かれている(イメージ図提供:Tiago Campante/Peter Devine)


ステラナビゲータで系外惑星の位置を表示

天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」では、系外惑星が発見された恒星を星図に表示することができます。

  • 「ステラナビゲータ10」をご利用の方は、まず「ツール」メニューからデータを更新し、「恒星」ダイアログで「系外惑星をもつ恒星」の「表示」「名称」をオンにします。ケプラー444(「Kepler-444 (5)」と表示)を検索してください。
  • 9以前のバージョンでは、「コンテンツ」メニュー→「コンテンツ・ライブラリ」から追加天体データ「系外惑星」をダウンロードして、「天体」メニュー→「追加天体」で表示をオンにしてください。

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