フルサイズ対応ペッツバールアストログラフAskar「SQA60 pro」発売
【2026年8月2日 星ナビ編集部】
サイトロンジャパンは、Jiaxing Ruixing Optical Instrument社の天体写真撮影向けブランド「Askar(アスカー)」より、口径60mm、焦点距離276mm、F4.6のフルサイズ対応アストログラフ「SQA60 pro」を7月28日(火)に発売した。
SQA60 proは、SDガラス2枚を含む6枚構成の独自のエアスペース型ペッツバールAPO光学系の採用により、補正レンズを追加することなくフルサイズセンサーの隅まで平坦でシャープな像面が得られる。全長283mm・質量2.79kgのコンパクトな鏡筒に、大型デュアルスピードフォーカサーや360°視野回転装置など、本格的な天体写真撮影に応える機能を凝縮したモデルだ。

SQA60 pro(提供:株式会社サイトロンジャパン、以下同)
■ 発売概要
- ブランド:Askar(アスカー)
- 商品名:SQA60 pro
- 希望小売価格:オープン価格
- 予想市場価格:税込192,000円前後
- 直営店「シュミット」価格:税込192,000円
- その他:取り扱いは天体望遠鏡専門店およびサイトロンジャパン直営店のみ

■ 製品特長
- SDレンズを2枚使用した、6枚構成の高性能アストログラフ
-
- 口径60mm、焦点距離276mm、F4.6のフルサイズセンサー対応の天体写真撮影用アストログラフ。
- ペッツバールタイプを独自に発展させた6枚構成の光学系を採用。同シリーズの中でも「pro」の名を冠した特別なモデル。
- 6枚のレンズのうち2枚にSDレンズを使用し、色収差を効果的に補正。中心から周辺までシャープでコントラストの高い星像を結ぶ。
- 補正レンズを必要とせず、鏡筒単体でフラットな像面が得られるため、厳密なバックフォーカス計算が不要です。41~66mm(推奨接続長 55mm)の範囲にセンサーを配置してピントを合わせるだけで撮影できる。
- 中間のレンズにも対物レンズ径と同等の有効径を確保した設計とすることで、フルサイズ(44mm)の広いイメージサークル全域にわたって均一な明るさを保ち、最周辺部までシャープで平坦な写野を実現している。
- 周辺光量比は、フルサイズセンサーの最周辺においても95%以上を維持。周辺減光を効果的に抑え、画像処理時の補正の負担を軽減する。

SQA60 proの光学デザイン

周辺光量比
- 画面の隅までシャープな星像
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- 中心部のRMSスポット半径は約0.9μm。フルサイズの最周辺となる像高22mmでも約2.0μmに収まり、420nmから700nmの可視光線のほぼ全域において、画面の中心から隅まで回折限界に迫るシャープな像を結ぶ。

スポットダイアグラム
- 広い写野とコンパクトな鏡筒
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- フルサイズに対応する⌀44mmのイメージサークルを持つ。フルサイズセンサーを取り付けた際は7.4°×4.9°の画角となり、大型の星雲や星野もゆとりをもって写野に収めることができる。
- 全長283mm、鏡筒重量2.79kg(鏡筒バンド・ドブテイルプレートを含めても3.54kg)と軽量コンパクト。遠征撮影への持ち出しや、ベランダなどの狭い空間でも扱いやすい大きさ。
- 迷光を抑える固定式フードを備え、前玉を保護しながらコントラストの高い撮影をサポートする。
- 大型デュアルスピードフォーカサーと精密な回転装置
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- 重量のあるフルサイズ冷却カメラを接続してもたわみにくい、大型の高精度ラックアンドピニオン式デュアルスピードフォーカサーを搭載。なめらかで精密なピント合わせが可能。
- ドローチューブは約25mmの繰り出し量と細かな目盛りを備え、市販の各種サードパーティ製電動フォーカサーの取り付けにも対応。
- ドローチューブ内部には反射防止処理とバッフルを施し、迷光を抑えて高コントラストな像を維持する。
- 接眼部に360°スケール付きの視野回転装置を装備。大型のノブにより重い機材を搭載した状態でも軽い力で確実に固定でき、再現性のある構図調整が行える。
- フォーカサーの両側にファインダーベースを備え、分解することなくファインダーの位置を入れ替えたり、ガイドスコープなどのアクセサリーを取り付けたりできる。
- 接眼部後端には汎用性の高いM48アダプター(M48×0.75フィルター取り付けネジ内蔵)を備え、各種カメラやフィルターの取り付けに対応。

- 扱いやすさを追求した一体型鏡筒バンドとインターフェース
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- 一体成形の鏡筒バンドは肉抜き加工による軽量設計。大型ノブの採用により、工具を使わずに素早く開閉や回転が行える。
- 鏡筒バンドの内側には正しい取り付け位置を示すスリットが設けられており、鏡筒側の突起と合わせることでしっかりと固定することができる。
- 上部のトップハンドルには多機能ファインダースロットを内蔵し、各種アクセサリーの取り付けに対応。基部は一段高く設計され、運用時のマウントやフォーカサーとの干渉を抑える。
- 対物レンズ前に82mmのフィルター取り付けネジを内蔵し、市販の撮影用フィルターを直接装着できる。
- 鏡筒下部に標準的な45mm幅の290mm幅ドブテイルプレートが付属。目盛り付きで、バランス調整を素早く正確に行える。

- 撮影システムをそのまま収納できる専用ケースが付属
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- 専用のセミハードケースを付属。ケース内部にはカメラやケーブルの収納スペースに加え、サードパーティー製電動フォーカサーを取り付けたまま鏡筒を収納できるスペースを確保。撮影システムを丸ごと一つのケースで持ち運ぶことが可能。


作例「NGC 3372」(機材:Askar SQA60 pro + ASI2600MC Air)画像クリックで表示拡大(提供:cMichael Sidonio
■主な仕様
- 口径:60mm
- 焦点距離:276mm
- 口径比:F4.6
- 光学系:6枚構成 エアスペース型ペッツバール式APO(SDガラス2枚使用)
- イメージサークル:⌀44mm(フルサイズ対応)
- 全長:283mm
- 鏡筒重量:2.79kg
- 総重量:3.54kg(鏡筒バンド・ドブテイルプレート込み)
- カメラ取り付けアダプター:M48アダプター
- バックフォーカス:41~66mmに対応(推奨接続長 55mm)
- フォーカサー:大型ラックアンドピニオン式デュアルスピードフォーカサー
- 繰り出し量:約25mm
- フィルター:対物レンズ前に82mmフィルター取り付け可能 / 接眼アダプター内にM48×0.75フィルター取り付けネジ内蔵
- 視野回転装置:360°スケール付き
- ドブテイルプレート:幅約45mm、長さ約290mm
- 付属品:収納ケース(Oxfordクロス製)、取扱説明書
〈参照〉
〈関連リンク〉
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