「天問2号」が小惑星カモオーレバに到着
【2026年7月10日 国家航天局】
「天問2号」は2025年5月29日に中国の西昌衛星発射センターから打ち上げられ、小惑星「(469219) Kamoʻoalewa」(カモオーレバ、カモオアレワ)を目指して順調に飛行を続けてきた。これまでの光学航法誘導によって、Kamoʻoalewaの軌道の誤差は数百kmから数kmまで改良されたという。
6月7日に天問2号はKamoʻoalewaから約3万kmの地点でランデブー軌道に投入され、6月19日にはKamoʻoalewaから約2000km、7月2日には約20kmまで接近して画像が撮影された。

7月2日に天問2号が撮影した小惑星Kamoʻoalewa。撮影時の距離は約20km。右下のスケールが10mを表す(提供:国家航天局)
Kamoʻoalewaはアポロ群に分類される地球接近小惑星(NEA)の一つで、地球とほぼ同じ軌道を約365.7日周期で公転している。地球に重力的に束縛されてはいないため、地球の衛星ではないが、常に太陽−地球系のラグランジュ点L1, L2の近くにいることから地球の「準衛星」(quasi-satellite)と呼ばれることもある。
これまでの地上観測から、Kamoʻoalewaの直径は約27m、自転周期は約28分と求められている。

天問2号のCG画像。打ち上げ時の探査機の重量は約2.1tで、NASAの「OSIRIS-REx」とほぼ同じだ。惑星間航行には日本の「はやぶさ」「はやぶさ2」と同様の電気推進を採用しているとされる(提供:中国新聞社 / CC BY 3.0)
今後、天問2号はKamoʻoalewaの形状や物質組成、内部構造などを分析する科学観測を行い、さらに天体への着陸と試料採取が実行される。2027年4月にKamoʻoalewaを離れて地球への帰途につき、2027年11月には試料を格納したカプセルを地球に投下して、次の目標天体であるパンスターズ彗星(311P/PANSTARRS)を目指す。同彗星へのランデブーは2035年1月の予定だ。
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