JAXAが支援、シグナス補給船がISSとドッキング

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【2013年9月30日 NASAオービタル・サイエンシズ社

18日に打ち上げられた無人補給船「シグナス」実証機が29日、国際宇宙ステーションに結合された。同機には日本の「こうのとり」輸送機の近傍通信システムが採用されており、結合作業にはJAXA筑波宇宙センターも関わっている。


アンタレスロケットによるシグナス補給船打ち上げのようす

アンタレスロケットによるシグナス補給船打ち上げのようす。クリックで拡大(提供:JAXA/NASA)

ISSのロボットアームで把持されるシグナス補給船

ISSのロボットアームで把持されるシグナス補給船。クリックで拡大(提供:NASA TV)

9月18日午後11時58分(日本時間、以下同)、米オービタル・サイエンシズ社が開発した無人補給船「シグナス補給船」実証機(Orb-D1)が、米バージニア州のワロップス射点から国際宇宙ステーション(ISS)へ向け打ち上げられた。

シグナスは当初9月22日にISSとの結合が予定されていたが、同機とISSとの間でナビゲーションシステムのデータ不一致が見つかり延期された。29日に再度ISSへの接近を試み、午後9時44分に無事ハーモニー(第2結合部)への結合が完了した。今後ISSで行われる実験用装置やクルー用の食料や衣類、PCといった日用品など計700kgの補給物資をISSに運びこむ作業が開始される。

シグナス補給船には、日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)の近傍通信システムが採用されており、ISSへの接近にあたってはJAXAが筑波宇宙センターから支援を行った。また、リチウムイオン電池やメインエンジンなども日本製のものが使われている。JAXA支援はISSからの離脱時にも行われる予定だ。