ジオスペース探査衛星「あらせ」打ち上げ成功

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12月20日の夜、ジオスペース探査衛星(ERG)がイプシロンロケット2号機で打ち上げられた。衛星の愛称は「あらせ」と発表された。

【2016年12月21日 JAXA (1)(2)(3)

12月20日(火)20時00分、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から、ジオスペース探査衛星(ERG)がイプシロンロケット2号機で打ち上げられた。

イプシロンロケット2号機の打ち上げ動画(録画)(提供:JAXA)

ロケットは正常に飛行し、打ち上げから約13分27秒後に予定の軌道で衛星を分離、打ち上げは無事成功した。衛星の太陽電池パドルも正常に展開され、衛星の太陽捕捉制御も完了し、衛星の状態は良好とのことだ。

衛星の愛称は「あらせ」(ARASE)と発表された。名前の由来は

  • 地球周辺の宇宙空間であるジオスペースの中で最も荒々しい高エネルギー粒子に満ちたヴァン・アレン帯という宇宙の「荒瀬」(水が激しく波立ちながら流れている川のこと)に漕ぎ出していくこと
  • 内之浦宇宙空間観測所の所在地である鹿児島県肝属郡肝付町に流れる「荒瀬川」にちなんで。荒瀬川には鳥の美しい歌声に関わる伝説があり、「コーラス」(宇宙空間に自然に存在する電波の一種。周波数が数kHzの可聴帯の電磁波で、音声に変換すると“小鳥のさえずり”のように聞こえる)を観測する本衛星にふさわしいこと

となっている。

「あらせ」は、今後約2か月間の初期運用の後、宇宙嵐はどのように発達するのかなど地球周辺の宇宙空間の放射線帯の謎の解明に挑む。

なお、イプシロンロケットの打ち上げは、2013年9月の惑星分光観測衛星「ひさき」打ち上げ以来となる。