水星が西方最大離角

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明け方の東の低空に見えている水星が、6月5日に太陽から最も離れて西方最大離角となる。かなり低いので、見晴らしの良いところで双眼鏡で探してみよう。

星図

明け方の東の低空に見えている水星が、6月5日に太陽から最も離れて西方最大離角となる。日の出45分前の高度は約4度とかなり低く、金星などの明るい目印もないため見つけるのは難しいかもしれない。方位と高度をよく確かめて、東の空のひらけたところで双眼鏡で探してみよう。

地球の内側を公転する水星や金星は、太陽の反対側に来ることはないので、決して真夜中には見えない。空の中での位置が太陽から大きく離れることがなく、見える時は必ず日没後の西の空か、日の出前の東の空となる。

今回のように太陽から西側に最も離れるときを「西方最大離角」と呼び、この日の前後は日の出前に観測しやすい。反対に太陽から東側に離れる「東方最大離角」のときは、日没後の西の空で観測しやすくなる。

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