明るめの矮新星ペルセウス座GKの増光が始まった
【2026年7月15日 高橋進さん】
1901年に新星爆発を起こして0.2等まで明るくなったペルセウス座GK(GK Per)は、1948年以降は数年ごとに明るくなる矮新星として観測されています。新星は白色矮星の表面で起こる核融合反応での爆発現象ですが、矮新星は白色矮星を取り巻く降着円盤が不安定になり、ガスが急速に降着して増光する現象で、名前は似ていますがメカニズムは別の現象です。
今シーズンの増光の第一報は7月11日、イギリス天文協会のBob Drydenさんからのもので、「ペルセウス座GKが普段より少し明るいようです。11日の朝の光度は12.6等です」との内容でした。この情報は国立天文台の前原裕之さんを通じて日本国内の観測者に広げられ、京都大学の磯貝桂介さんから「私たちの観測でも12.05等になっていて、増光は進んでいるようです」との報告が、また千葉県の舟田雅夫さんから「カナリー諸島のリモート望遠鏡で観たところCCDノーフィルターで11.79等、G等級で11.97等です」との確認観測が続きました。

ペルセウス座GKの光度。画像クリックで表示拡大(VSOLJメーリングリストのデータから高橋さん作成)
ペルセウス座GKの平常時の明るさは13等で、増光が始まると1か月ほどかけて10等くらいまで明るくなり、その後は再び1か月ほどかけて13等に戻っていきます。ただし、光度変化の様子はその時々でいろいろであり、予想外の変化を見せることもあります。前回の場合は2022年12月に増光が始まり、約1か月後に10.1等まで明るくなりました。今回はそれ以来、約3年半ぶりの増光ということになります。
ペルセウス座は晩秋から初冬に見やすい星座であり、5月から6月にかけては太陽が近く観測が困難です。今回の増光は、その欠測期間が明けるタイミングで起こったようでラッキーでした。しばらくは明け方前の東の空で見ることになりますが、ぜひ積極的な観測をお願いします。

ペルセウス座GK周辺の星図。画像クリックで表示拡大(「ステラナビゲータ」で星図作成)
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