日本科学未来館で「チ。―地球の運動について― 地球(いわ)が動く」

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「チ。―地球の運動について―」の膨大なアニメシーンと、科学館ならではの展示で地動説の探究を体験できる特別展が東京・お台場で開催中。

【2025年4月27日 星ナビ編集部

(星ナビ2025年5月号 News Watchより抜粋して掲載)

「では、この真理は美しいか?」「不正解は無意味を意味しません」「俺は今、満ちた金星が見たいってことです」「私は地動説を愛している」−−2024年10月から2025年3月まで放送されたテレビアニメ「チ。―地球の運動について―」(2025年4月から再放送スタート)を見た人は、登場人物たちが口にする印象的なセリフに引き込まれたことだろう。

原作は魚豊(うおと)さんによる全8巻のコミック。舞台は15世紀ヨーロッパの“P国”で、異端として教会に弾圧された地動説を命がけで追究していく人々の姿が描かれる。火星の逆行や金星の満ち欠けなどが物語を動かす要素として描写され、星ナビでも魚豊さんへのインタビューをはじめ、何度か作品を紹介してきた(2021年5月号2024年11月号)。その「チ。」の世界観に没入できる特別展が、東京お台場の日本科学未来館で始まっている。

チ。特別展
地動説を軸に、ひとつの時代を生きた人々の姿が鮮烈に描写される

体験展示
作中で重要な役割を果たすアストロラーベや惑星の動きを体験できるコーナーも設けられている

来場者は入口で渡された「地動説研究ノート」のクイズに答えながら、登場人物たちと一緒に探求の苦悩や信念を追体験していくことになる。なお、本展示の天文解説監修は国立天文台の渡部潤一氏がつとめている。そして火星の逆行を解説するゾーンでは、アストロアーツの天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」を使った映像が使われているので、そこにも注目してほしい。会期は6月1日(日)まで。

《特別展「チ。 ―地球の運動について―地球(いわ)が動く」》

■ 会期・時間:
  • 2025年3月14日(金)~6月1日(日)10:00~17:00(入場は閉場時間の30分前まで)
■ 休館日:
  • 火曜日(4/29、5/6は開館)
■ 会場:
  • 日本科学未来館(東京都江東区青海2-3-6)
■ 天文解説監修:
  • 国立天文台 天文情報センター長 渡部潤一氏
■ 問い合わせ:
  • 事務局 TEL: 03-6820-6050(コールセンター)平日10:00~17:00(休館日は休み)
■ 特別展Webサイト:

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