星座八十八夜 #57 大犬の前にのぼる小犬「こいぬ座」

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「冬の大三角」の東側の星は〈こいぬ座〉のプロキオンです。この星座は主に2つの星でできていて、小犬の姿は想像できません。

【2024年1月23日 アストロアーツ

星座八十八夜

「スマホで楽しむ星空入門」より抜粋)

見どころ

〈こいぬ座〉をさがすときは、〈オリオン座〉のベテルギウスと〈おおいぬ座〉のシリウスを線で結んで、左側に正三角形を作りましょう。この三角が「冬の大三角」で、左の頂点に当たる星が〈こいぬ座〉のプロキオンです。プロキオンは全天で8番目に明るい星です。

こいぬ座
左上が〈こいぬ座〉

星座の起源

プロキオンはギリシア語で「犬の前」という意味で、この星がシリウスよりも少し先に昇ることに由来します。それだけプロキオンは〈おおいぬ座〉のシリウスと結びつきが強い星と見なされていたのですが、ギリシア時代は星座そのものがプロキオンと呼ばれていました。はっきりと「犬」と呼ばれるようになったのはローマ時代に入ってからのようです。

星座の物語

ギリシア神話で狩人オリオンの連れていた猟犬とか、悲劇に見舞われたイカリオスの愛玩犬マイラなど、この星座のモデルにはいくつかあります。

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