星座八十八夜 #51 オリオンの足下にいる「うさぎ座」

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冬の星座は、明るく目立つものが多いので、そちらの方ばかり注目されてしまいますが、この〈うさぎ座〉もほかの季節ならじゅうぶん目立つ星座です。

【2023年12月26日 アストロアーツ

星座八十八夜

「スマホで楽しむ星空入門」より抜粋)

見どころ

〈オリオン座〉の下から南の地平線の間に注目します。すると、オリオンを横倒しにして、三ツ星のまん中を抜いたような「エ」の字の形に並んだ星が見つかります。これが〈うさぎ座〉です。

うさぎ座

星座の起源

この星座は古代ギリシアの時代に設定されました。狩人で大男のオリオンと彼の猟犬に追われる獲物だとされています。アラビアでは、ジャウザーと呼ばれた〈オリオン座〉の「玉座」と呼ばれていました。目印のひしゃげた台形が足台を思わせ、しかも〈オリオン座〉のすぐ下(南)にあることからの発想でしょう。

星座の物語

古代ギリシアには、オリオンとウサギにまつわる詳しい神話は残っていません。

古代ローマで伝えられた話によれば、とある島にペットとしてウサギを持ち込んだところ、ウサギの数が増えすぎて田畑まで食い荒らすようになってしまいました。自分たちが食べるものもなくなってしまった人々はやっとの思いでウサギを島から追い払い、このことを忘れないように星座にしたといいます。

88星座の見所を紹介!「スマホで楽しむ星座入門」

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