星座八十八夜 #35 石にされた海の怪物「くじら座」

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海神ポセイドンの使い、海の怪物ケートスの星座です。本物のクジラとは似ても似つかない姿をしています。大きく明るさを変える変光星ミラが有名です。

【2023年10月27日 アストロアーツ

星座八十八夜

「スマホで楽しむ星空入門」より抜粋)

見どころ

「秋の四辺形」の東側の辺、アルフェラッツからアルゲニブの線を南に伸ばした先に、明るい2等星ディフダが見つかります。これがクジラの尾のところの目印です。

胸元には、「クジラの心臓」といわれる星ミラがあります。ミラは331日周期で明るくなったり暗くなったりを繰り返している変光星です。

くじら座

星座の起源

星座が現在の形になったのは古代ギリシア時代のようです。星座の名前は「ケートス」だったのですが、日本語訳されたときに〈くじら座〉になってしまいました。

星座の物語

ギリシア神話では、海の神ポセイドンの家来で、アンドロメダ王女におそいかかる化けクジラのケートスとして登場します。偶然通りかかった勇者ペルセウスが、手にした妖怪メドゥーサの首をつきつけると、ケートスは石になってしまい、海に沈んでいきました。

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