星座八十八夜 #32 アンドロメダの父「ケフェウス座」

このエントリーをはてなブックマークに追加
古代エチオピア王国の国王を表した星座です。カシオペヤ、アンドロメダとともに、勇者ペルセウスをめぐる物語の登場人物です。

【2023年10月17日 アストロアーツ

星座八十八夜

「スマホで楽しむ星空入門」より抜粋)

見どころ

〈ケフェウス座〉は10月なかばの21時ごろに北極星の真上に上り、ほかの秋の星座と神話の関係が深いことから、秋の星座に数えられています。実際には、北極星のそばにあるので九州以北では一年中地平線に沈むことがなく、沖縄・奄美地方でも常に半分以上は見えています。

〈ケフェウス座〉の目印はホームベース型に並んだ星たちです。このケフェウス王の横には、王妃のカシオペヤ、さらに横には娘婿のペルセウスが並んでいます。カシオペヤとペルセウスの上には、アンドロメダ王女もいて、一家4人がそろいます。

〈カシオペヤ座〉の「W」の隣に〈ケフェウス座〉がある、と覚えておくと、ほかの季節でも見つけることができるでしょう。

ケフェウス座

星座の物語

ギリシア神話では、古代エチオピア王国の国王ケフェウスとして登場します。お妃はカシオペヤ、王女はアンドロメダです。

カシオペヤが娘アンドロメダの美しさをつい「海の神に仕えるニンフよりも美人」と自慢しすぎたために、海神ポセイドンの怒りを買い、天罰としてエチオピアに毎日津波が押し寄せてきました。

どうすれば神々の怒りを解くことができるか、おうかがいをたてたところ、「娘を海の怪物ケートスのいけにえにするしかない」とお告げがありました。そこで泣く泣くアンドロメダ王女を海岸の岩に縛りつけてしまったのです。

やがて海からケートスがあらわれ、王女が食べられそうになったときに登場するのが勇者ペルセウスです。

88星座の見所を紹介!「スマホで楽しむ星座入門」

「スマホで楽しむ星座入門」では、いつどのように見えるの?星座誕生の由来は?などを星座一つ一つについて紹介。星空観察の入門にピッタリな一冊です。神話のエピソードや星座どうしの意外なつながりなども見えてきますよ。デジタルアーティストKAGAYAの美しいイラストが誌面を彩ります。

スマホで楽しむ星空入門」では、星図アプリ「星空ナビ」とも連動。二次元コードをスマートフォンで読みとると、夜空の中で星座が見える方向を教えてくれる「ガイド機能」が使えます。見つけにくい星座も「星空ナビ」を使って、実際の夜空で探してみましょう!

スマホ星座入門

関連商品

ハサミやカッターなどを使わずに、子どもでも簡単に組み立てられるA3サイズの「星座早見工作セット」。観望会やイベントでお使いください。

関連記事