星座八十八夜 #3 織り姫と彦星を橋渡し「はくちょう座」

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織り姫ベガ、彦星アルタイルをへだてる天の川の上に横たわるのは〈はくちょう座〉。その姿は「北十字」とも呼ばれています。

【2023年7月6日 アストロアーツ

星座八十八夜

「スマホで楽しむ星空入門」より抜粋)

見どころ

7月7日の七夕(たなばた)のころなら東の空、8月ならば南の空を見上げると、明るい星が3つ、大きな三角形を描いて輝いています。これが「夏の大三角」で、〈こと座〉のベガ、〈わし座〉のアルタイル、そして〈はくちょう座〉のデネブの3つの1等星でできています。

デネブは〈はくちょう座〉のお尻のあたりにある星。くちばしの部分にはアルビレオという二重星があり、肉眼では1つに見えますが望遠鏡で見ると赤色と青色の2つの星であることがわかります。

〈はくちょう座〉は「北アメリカ星雲(NGC 7000)」や「ペリカン星雲」といった散光星雲や、超新星残骸である「網状星雲」など望遠鏡で見ると楽しい天体が多い星座でもあります。

はくちょう座

星座の起源

星の並びがきれいな十字架になっているため、多くの人々から「北十字」(ノーザンクロス)と呼ばれています。日本でも同じ星の並びを、「十文字さま」と呼んでいた地方がありました。

古代ギリシアにまでさかのぼれる星座ですが、当時はただの「鳥」と呼ばれることが多かったようです。

星座の物語

ギリシア神話には〈はくちょう座〉に関するお話が3つあります。

一番有名なお話は、ゼウスがスパルタ王の妃レダに会いに行くとき変身した白鳥の物語です。レダは卵を2つ産んで、それぞれ男女の双子が生まれました。そのうち男の子2人が〈ふたご座〉カストルとポルックスになりました。

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